日米韓合作映画『The Harimaya Bridge はりまや橋』の初日が、6月6日(土)よりTOHOシネマズ高知にて先行公開、6月13日(土)新宿バルト9ほか全国公開と決定しました。

本作品は『リーサル・ウェポン』シリーズ、『ブラインドネス』で知られるハリウッドの名優ダニー・グローヴァーが才能を発見した映像作家アロン・ウルフォーク監督が、自らの脚本を元に作り上げた長編デビュー作です。撮影は昨夏、高知県(高知市・須崎市・佐川町・中土佐町・南国市)のほかに、サンフランシスコでもロケを敢行。
かつて英語教師として高知に暮らした経験を持つアロン監督は、ただの「外国人から見た日本」ではない、日本の美しさ、人間の温かさを描き、国境を越える家族、自己発見の物語をみずみずしく表現。ひとりひとりが心の「橋」を渡る、胸を打つ物語が誕生しました。

Story
サンフランシスコに住む写真家ダニエル・ホルダー(ベン・ギロリ)には、愛してやまない一人息子ミッキー(ヴィクター・グラント)がいた。しかし息子はアメリカを飛び出し、日本の高知県のとある町に英語教師として赴任、画家としての才能も発揮していた。その順調な生活も束の間、1年もたたずにミッキーは交通事故に遭い命を落としてしまう。悲しみに暮れる父ダニエルには、太平洋戦争で自らの父を失った過去があった。戦争で父を日本兵に殺され、息子をも日本で命を失ってしまうおぞましい悲劇—。
日本への抑えきれない嫌悪感と偏見を抱えつつも、自らを奮い立たせ、息子が遺した絵をかき集める決意で単身日本を訪れたダニエルは、高知をさまよう。その地で、ミッキーを弟のようにかわいがっていた原先生(清水美沙)や、かつての上司(山崎一)、同僚(misono)に思いのほか温かく迎えられ、意外なまでに高知の人々に愛されていた息子の生活を目の当たりにし、激しく戸惑う。そんなある日彼は、息子の教え子であった知的障害を持つ少女(穂のか)からプレゼントされた絵によって思いがけない事実を知る。
ミッキーが同僚の紀子(高岡早紀)と結婚していたこと、そしてふたりの間に生まれていた、新しい命の存在を—。

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執筆者

Yasuhiro Togawa