SKIP シティ 彩の国ビジュアルプラザでは、若手クリエイターの発掘・育成を目指し、新しく短編映画制作実習プログラム「D-MAP2008」事業がスタートしました。

■短編映画制作実習支援事業がスタート!■
彩の国ビジュアルプラザでは、2003年の設立以来、次世代映像産業の導入・創出、トップクリエイターの輩出を目指し、様々な支援事業を行ってきました。施設内に映像制作のための編集室やスタジオ等の設備や貸オフィス(インキュベートオフィス)を設け、ここから一人でも多くのクリエイターの誕生を目指しています。

今年度、当オフィス入居中の若手クリエイターを対象に、短編映画制作実習支援事業(D-MAP2008:D-cinema Making Associate Program))がスタートしました。
1名を採択し、①短編映画の企画開発、②実際の制作、③一般上映までの一貫したスキームで実施し、将来劇場用長編映画を監督する上で必要となる技術、制作工程を習得することにより、商業映画監督としてメジャーデビューを促すことを目的としています。

■ユナイテッド・シネマとのコラボーション■
D-MAP2008では、埼玉県内に5サイト(浦和・春日部・入間・上里・川越)のシネコンを運営し、バリアフリー上映やご当地映画の製作・上映など「地域の文化施設」として、地元に密着したプログラムを展開している、ユナイテッド・シネマ株式会社(以下、UC)との協業形態にて、地域発信型の映画作品制作事業を実施します。

■映画『ソロコンテスト』に決定! 監督には21歳の下條 岳氏が採択!■
オフィス入居者(参加者)は、UCが推進する「みんなの映画プロジェクト」の一事業「シネマ・プロット・コンペティション」に公募された映画用プロット(あらすじ)約200編の中から、任意に1作品を選び、各々短編映画になりうるよう、シノプシスや企画書を作成し、提出。
審査の結果、下條 岳(しもじょう たけし)監督の作品『ソロコンテスト』が採択されました。
12月〜1月にかけて、シナリオ開発、出演者オーディション、そして2月に埼玉県内で撮影が行われました。 
下條監督は、2005年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭短編部門にて、『次の信号を左に』で、審査員特別賞を受賞しています。2008年から当インキュベートオフィスに入居し、映像制作への取り組みを本格的にスタートした、将来有望な若手クリエイターです。

■埼玉県内にてオールロケ■
短編映画『ソロコンテスト』は、吹奏楽部に所属する14歳の女子中学生の友情・ひたむきさ・嫉妬・成長を音楽を通して描いた作品。
主演の2人には2日間に渡るオーディションを経て、金澤美穂(14)、三吉彩花(12)(埼玉県出身)が選ばれ、女子中学生の繊細な心情の変化と成長という困難なテーマをピュアに演じています。
撮影は2月11日〜15日にかけ、埼玉県内の中学校にロケ地協力、エキストラ協力を得て、すべて埼玉県内で行われました。
また、撮影監督には、金子 正人氏(『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』等)、音楽は、作曲家 谷川 賢作氏(『犬神家の一族』、『どら平太』等多数)と、ベテランのスタッフが固めています。

-参考-
ロケ地協力:川口市立安行東中学校
エキストラ協力:川口市立青木中学校、埼玉栄中学校

■3月21日(土)、22日(日)、ユナイテッド・シネマ浦和で一般上映決定!■
3月21日(土)、22日(日)、各日19時より、ユナイテッド・シネマ浦和において一般有料上映されます。
監督及び主演による舞台挨拶を予定しております。
以降は全国公開及び海外映画祭等への出品も予定しております。

執筆者

Yasuhiro Togawa