“アジアのコーエン兄弟”と呼び声も高く、トム・クルーズ製作&ジェシカ・アルバ主演でハリウッド版でもリメイクもされた世界的大ヒット作『the EYE【アイ】』(2002年公開)でその名を世界に知らしめたオキサイド・パン&ダニー・パンのパン兄弟の最新作が、早くも話題を呼んでいる。

今回彼らが挑んだのは、耳の聞こえない凄腕の殺し屋を主人公にした自身の俊作『レイン』(2000年公開)をハリウッド版として大胆に設定変更をしたセルフリメイク作品。『スパイダーマン』のサム・ライミに認められ、『ゴースト・ハウス』(2007年公開)で見事ハリウッド進出を納めた二人は、本作では主演に前作の大ファンだというニコラス・ケイジを迎え、アクション要素をふんだんに使用しつつ男の哀愁をも見事に描ききった。
製作には『300』『ブラッド・ダイヤモンド』などを手がけたハリウッド有数のプロデューサーが名を連ね、前作を何倍も上回るアドレナリン全開のサスペンス・アクション超大作に仕立て上げ、全米ランキングでは見事『ダークナイト』『トロピック・サンダー』を抜き初登場No.1を獲得した。

暗殺成功率100%の男が犯した、1%のミス。完全無欠だったはずの、彼の人生が大きく狂いはじめる。鬼才パン兄弟が描く、ハリウッド版として甦った悲しき孤高の暗殺者とその先に待つ切なすぎる衝撃のラストを、ぜひ劇場にて心ゆくままに堪能して欲しい。

公開は2009年5月9日(土)、渋谷東急、109シネマズ×ユナイテッド・シネマほか全国ロードショー

■公式HP:http://www.bangkok-dangerous.jp

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執筆者

Naomi Kanno