現地時間2月12日(木曜日) 日本時間2月13日に、アメリカのロサンゼルスでNAACP(全米黒人地位向上協会/全国有色人種向上協会)イメージアワード授賞式が行われた。
1909年2月12日にアフリカ系アメリカ人委員会として発足し、今年100周年を迎えるNAACP。その年の黒人のイメージ向上に貢献した各ジャンルの作品、著名人が表彰される、今年40回目を迎える同協会主催の授賞式に、映画『リリィ、はちみつ色の秘密』、そして出演者たちが数々の賞にノミネートされ、最優秀作品映画賞、本作の出演者であり、先日グラミー賞を受賞したのも記憶に新しいジェニファー・ハドソンが最優秀新人賞を受賞した!!!

音楽系アワードのような派手さはないものの内容は非常に濃く、アメリカ社会の動向を反映している授賞式である。
映画『リリィ、はちみつ色の秘密』は世界35カ国にて翻訳、全米で500万部以上のベストセラーとなった小説の映画化。
公民権運動が制定されたにも拘わらず黒人への差別は続けられていた時代。3人の黒人女性と14才の少女のひと夏の出来事を通して、人間の誇りと本当の愛を描き、人間の尊厳、人権、観る人の感情に訴えかける本作は口コミが口コミを呼び、本年度のピープルズ・チョイス・アワードのドラマ映画賞を受賞。又、本作の全米公開が選挙中であったため、ジェニファー・ハドソン、アリシア・キーズ、クイーン・ラティファら女優陣が、オバマ氏のホームページ上で投票登録、投票を呼びかけた事も話題になり、この映画が大統領選での黒人の投票率を押し上げたことはまちがいない。

<受賞情報>
最優秀作品映画賞:映画『リリィ、はちみつ色の秘密』
最優秀新人賞:ジェニファー・ハドソン

<ノミネート情報>
映画作品賞:『リリィ、はちみつ色の秘密』
最優秀主演女優賞:ダコタ・ファニング/クイーン・ラティファ
最優秀助演女優賞:ジェニファー・ハドソン/アリシア・キーズ/ソフィー・オコネド
最優秀監督賞:ジーナ・プリンス=バイスウッド
最優秀脚本賞:ジーナ・プリンス=バイスウッド
ジェニファー・ハドソン:新人賞、フィーメイル・アーティスト賞、デュオ or コラボ賞、ミュージック・ビデオ賞、楽曲賞、アルバム賞
アリシア・キーズ:フィーメイル・アーティスト賞、ミュージック・ビデオ賞、楽曲賞、アルバム賞

2009年3月20日(金・祝)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー

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執筆者

Naomi Kanno