先週末2月14日(土)よりシャンテシネにて公開となった映画『三国志』が、初日全回満席という驚異的なスタートを切った。『レッドクリフ』の大ヒットが記憶に新しい「三国志」という題材だが、こちらの映画『三国志』は三国志の中でも最も人気の高い、“趙雲”という一人の武将にスポットを当て、彼の壮絶な生涯と、彼を取り巻く乱世を迫力の映像で描いている。趙雲といえば、義に篤く、戦に強いまさに理想の将軍。人気が高いだけに演じるのが難しいかと思われるが、そんな難役にアジアの大スターアンディ・ラウが体当たりの演技で挑み、見事演じきっている。そのほか、今やハリウッド・スターとなったマギー・Q、香港映画界の大御所サモ・ハン、F4のヴァネス・ウーなど豪華なキャストが脇を固める。

監督は近年アクション作品が目出つダニエル・リーだが、かつて『もう一度会いたくて/星月物語』(レスリー・チャン、常盤貴子出演)で日本中を涙で濡らした監督なだけあり、ドラマに思わず泣かされてしまう。公開初日には三国志ファンだけでなく、アンディ・ラウファンの女性が長蛇の列を成し、劇場は大賑わいだった。鑑賞後には劇場外に貼ってあるポスターを撮影していく女性や、涙で目を晴らす観客の姿が目だち、まさにこの作品の実力を見せ付ける形になっていた。
まだご覧になってないかたはお早めに劇場へ!

公式HP:http://www.sangokushi-movie.jp

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執筆者

Naomi Kanno