2月8日(日)に発表されたBAFTA(イギリス版アカデミー賞である、イギリスフィルム&テレビアワード)で、ミッキー・ロークが見事、主演男優賞を獲得した。
第79回&第80回のアカデミー賞では、俳優カテゴリーの受賞者の全てが<BAFTA>で同じ賞を受賞しており、2月22日(日)発表となる、第81回アカデミー賞での<主演男優賞>獲得の期待が益々高まっている。まさに“復活劇”というのに相応しい、受賞ラッシュが続くミッキー・ローク。

最近の<BAFTA>受賞後、アカデミー賞 俳優カテゴリー受賞者一覧
■第79回
主演男優賞:『ラストキング・オブ・スコットランド』フォレスト・ウィッテカー
主演女優賞:『クィーン』 ヘレン・ミレン
助演男優賞:『リトル・ミス・サンシャイン』 アラン・アーキン
助演女優賞:『ドリームガールズ』 ジェニファー・ハドソン

■第80回
主演男優賞:『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 ダニエル・デイ=ルイス
助演男優賞:『ノーカントリー』 ハビエル・バルデム
主演女優賞:『エディット・ビアフ〜愛の讃歌〜』マリオン・コティヤール
助演女優賞:『フィクサー』 ティルダ・スウィントン

★80年代にセクシーな魅力で人気の頂点を極めるがその後低迷。人生の再起を賭けた中年のプロレスラー役に自らの人生を重ね合わせた演技が絶賛されたミッキー・ローク。人生の光と影を見事に表現した人間ドラマで完全復活を遂げました。

★12月17日のアメリカ先行公開では4館でスタート。週末のスクリーンアベレージで07年のアカデミー賞作品賞(主要3部門)を受賞した「ノーカントリー」($43,797)などを上回り驚異の$50,679(=約464万円)を記録!(08年全米公開作品中 第3位)

【ミッキー・ローク】
極貧の中で演技を学び1982年『ダイナー』でブレイク。主な作品に『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』『ナイン・ハーフ』(85)、『バーフライ』(87)、『シン・シティ』(05)等。プロボクサーとして92年に来日、試合を行っている。

———————————————
【About Movie】人気レスラーだったランディ(ミッキー・ローク)は、今ではスーパーでアルバイトをしながら、かろうじてプロレスを続けている。ある日、長年のステロイド使用が祟り、心臓発作を起こしてしまう。「命が惜しければ、リングには立つな」と医者は病院で目覚めたランディに告げる。妻とは離婚し、一人娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)とも疎遠で、ひとりになってしまったランディ。せめて娘との関係だけは修復しようとするが、冷たくあしらわれ、好意をもっていた顔なじみのストリッパー キャシディ(マリサ・トメイ)にも振られ…。
一時は栄華を極めた男が自らの人生を省み、人生とは自分との戦いだと再びリング(=自分が輝ける場所)に立つ! 実生活でも栄光と挫折を経験した男、ミッキー・ロークが自身にオーバーラップするキャラクターを熱演し、世界が絶賛!人生に立ち向かう男の生き様を見せつけるヒューマンドラマとして賞レースには欠かせない注目作。

初夏 シネマライズ、TOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋 ほか 全国ロードショー

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=47268

執筆者

Naomi Kanno