三鷹の森ジブリ美術館は、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの最新作として、3月14日(土)より、シネマ・アンジェリカ(渋谷)にて『ルパン三世 1st.TVシリーズ』を公開いたします。

1971年に放映された本作は、日本初の大人向けTVアニメーションとして作られました。当時「巨人の星」といったスポ根モノのアニメーションが視聴率を得ていた中で、『ルパン三世』は颯爽と現れたのです。「カリオストロの城」の監督が宮崎駿であることは知られていますが、1st.TVシリーズについては、クレジットに「Aプロダクション演出グループ」と記載されており、高畑勲・宮崎駿が関わっていることを知る人はあまりいません。

今回は高畑・宮崎が演出をした1st.TVシリーズの中でも特に人気の高い3作品を選び、上映します。また、今年初春に撮影した、1st.TVシリーズの作画監督である大塚康生さん、宮崎駿監督のインタビュー映像(約30分)をシネマ・アンジェリカのみで 上映いたします。さらに、劇場内では、当時の設定資料や、限定グッズなどの展示を予定しております。 
高畑・宮崎が、限られた条件の中で出来る限りのことを詰め込んだ『ルパン三世』がこの春、劇場で甦ります。

【各話あらすじ】

11話 7番目の橋が落ちるとき 
演出:Aプロダクション演出グループ/1972年/25分
ルパン三世の名をかたり、橋が次々と爆破される。その犯人はボルボという男だった。次元とともに正体を探るうちに、ルパンはボルボの罠にはまってしまう。

14話 エメラルドの秘密 
演出:Aプロダクション演出グループ/1972年/25分
豪華客船で、伝説のエメラルド「ナイルの瞳」を狙うルパン。だが、船内には同じ獲物を狙う不二子の姿が。銭形の警備をかいくぐり、二人が手にした宝石は、どちらもニセ物。では本物は一体どこに?

19話 どっちが勝つか三代目!
演出:Aプロダクション演出グループ/1972年/25分
ルパンの祖父の遺産が、フランスフェアに出品されることに。祖父の宿敵ガニマールの孫が、ルパン三世をおびき寄せるエサとして用意したのだった。ガニマール刑事は過剰ともいえる警備でルパンを待ち受ける。

提供:三鷹の森ジブリ美術館 スタジオジブリ 日本テレビ   
配給:三鷹の森ジブリ美術館
上映時間 105分 (3話+インタビュー映像)

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執筆者

Naomi KannoNaomi Kanno