映画『休暇』が、日本時間12月19日未明、第5回ドバイ国際映画祭(12/11〜12/18)のコンペティション部門で審査員特別賞(Special Jury Prize)に輝きました。

同映画祭は毎年12月にアラブ首長国連邦のドバイで開催、アラブ諸国の作品からハリウッド映画まで100本以上が上映されるアラブ最大の映画祭。昨年はジョージ・クルーニーやシャロン・ストーンらが来場、05年には宮崎駿監督の『ハウルの動く城』が出品されました。

『休暇』は12月14日と15日に公式上映され、舞台挨拶にはキャストの小林薫、西島秀俊、監督の門井肇が登壇。上映後、観客とのQ&Aでも絶賛の声が多く聞かれました。

『休暇』は今年6月7日より全国公開され、大きな話題を呼んだ吉村昭原作の人間ドラマ。子連れの女性との結婚を直前に控える中、死刑執行の支え役を買って出た刑務官、平井。彼の生死のはざまで揺れる姿を通し、生きることの意味や家族の在り方への問いを投げ掛けます。主役の刑務官役を小林薫、死刑囚役を西島秀俊、他にも大塚寧々、大杉漣、柏原収史といった豪華なキャストが顔を揃えています。裁判員制度導入の話題も手伝ってか、メイン館の有楽町スバル座では7週のロング・ランを達成、最終的には全国で70館を超える予定です。
また来年2月1日に開催される第30回ヨコハマ映画祭では、主演男優賞を小林薫、助演男優賞を西島秀俊がそれぞれ受賞することが決定しており、それに続く快挙となりました。

■ドバイ国際映画祭公式HP http://www.dubaifilmfest.com/

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=46336

執筆者

Naomi Kanno