この度、「ル・シネマ」という劇場名の通りアート系フランス映画を中心に数々のヒットを生み出してきたBunkamuraル・シネマが、2009年に20周年を迎える運びとなりました。世の中の流れを汲み取り、アジア映画などでもヒットを収めてきたル・シネマですが、20周年を記念する上映第1弾の作品には原点に戻り、「まさにフランス!」フランスのパリを舞台に描いたセドリック・クラピッシュ監督の『PARIS(パリ)』を上映することを決定しました。そして、日仏交流150周年である今年の締めくくりとしてもふさわしく、『PARIS(パリ)』は12月20日にBunkamuraル・シネマにて公開します。

〜Bunkamuraル・シネマについて〜
映画・演劇・音楽・美術の各施設が揃う複合文化施設Bunkamuraは、2009年に開館20周年を迎える。その中の映画分野を担うル・シネマも同じように20年の歴史を刻んできた。東京のミニシアターとして当時は後発だったため、先行する映画館と作品のテイストが重ならないように、女性芸術家の生涯や人間の運命、生き様、愛憎を描いた、芸術性の高いフランス映画を作品編成の中心に捉えた。以来、ル・シネマの観客層は熟年層を中心に占めている。若者のイメージが強い渋谷という街で、芸術志向、文化志向の強い女性。また、東急百貨店に隣接していることもあり主婦や、20〜30代の娘と母親という親子連れが多いのも特徴の一つだ。

その中でも、Bunkamuraル・シネマの最大の特長は、同じBunkamura内の施設と連動した企画ができることである。1996年、ザ・ミュージアムでの『カミーユ・クローデル展』の際に、映画『カミーユ・クローデル』のアンコール上映を行った。また、2003年の『サロメ』(アイーダ・ゴメス主演)上映直後に、オーチャードホールにてアイーダ・ゴメス主演の舞台『サロメ』を上演するなど、様々な楽しみ方が出来る。ル・シネマのカラーを保ちつつも『やわらかい手』のような作品にも挑戦し、常にお客様を飽きさせない作品選定をすることで、ル・シネマの固定客も多い。

≪ル・シネマ20年の歴史における興行成績ベスト10≫

1位 ポネット(‘97)           
2位 さらば、わが愛 覇王別姫(‘94)  
3位 インドシナ(‘92)
4位 カミーユ・クローデル(‘89)
5位 初恋のきた道(‘00) 
6位 王妃マルゴ(‘95)
7位 エトワール(‘02)
8位 シラノ・ド・ベルジュラック(‘91) 
9位 タンゴ(パトリス・ルコント)(‘93) 
10位 髪結いの亭主(‘91)

★Bunkamuraル・シネマHP::http://www.bunkamura.co.jp/cinema/index.html

映画『PARIS(パリ)』は、2008年12月20日、Bunkamuraル・シネマほか全国公開!

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執筆者

Naomi Kanno