第一回、第二回に引き続き、第三回KINOTAYO映画祭が来たる11月19日から25日にわたり、フランス各地にて開催されます。
(パリ以外での地方都市では17日から28日)。

KINOTAYO映画祭の使命は、フランスの観衆に現代日本映画を紹介する事です。事実、本年度は日仏交流150周年記念行事の一環として行われます。
上映都市は、パリ、マルセイユ、ストラスブール、モンペリエ、ビアリッツ、ポー、そしてこの映画祭の発祥の地であるヴァル・ドワーズです。パリでは、日本文化会館、そして、エリゼ・ビアリッツの2会場が上映会場となり、日本映画の素晴らしさをお伝えします。

本年度は、全18本の映画が上映されます。うち、13作品はフランス未公開作品です。奨励賞の部門で2作品、特別招待作品の部門で2作品、そしてオマージュ(称賛)の部門で1作品が上映されます。第三回目となる本年度は、俳優であり監督である、奥田瑛二さんが映画祭の名誉会長を努められます。また、監督の妻で女優であられる安藤和津さんも出席されます。

奥田瑛二監督は、2002年に監督第一作品となる『少女〜an adolescent』 で、AFI映画祭、そしてパリ映画祭においてグランプリを受賞されました。また、2006年には本年度のKINOTAYO映画祭のオープニング作品でもある『長い散歩』で第30回モントリオール世界映画祭においてグランプリを受賞されています。
その他、以下6人の監督が出席されます:中村義洋、村松亮太郎、水田伸生、井口奈己、山本起也、深田晃司。

映画祭の最後に、2つの《ソレイユ・ドール》(Soleil d’or、金の太陽賞)が授与されます。一つは新人監督に、もう一つは経験のある監督に捧げられます。

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Naomi KannoNaomi Kanno