よしながふみさんの大ヒットコミック「西洋骨董洋菓子店」を原作にした韓国映画『アンティーク』が日本に“逆輸入”、来年のGWに恵比寿ガーデンシネマ、シネカノン有楽町1丁目ほかにて公開の運びとなり、また前売り券の発売日が11月15日(土)と決定しました。

本作は、よしながふみ、140万部セールスの大ヒットコミック「西洋骨董洋菓子店」(全4巻/新書館02年第26回講談社漫画賞 少女部門受賞作)が原作となっております。
この原作は、2001年にフジテレビにてドラマ化(演出/本広克行・羽住英一郎)され、また2008年7月3日よりフジテレビでのアニメ放映など、話題のコンテンツであり、韓国にて待望の映画化となりました。

主演はドラマ「宮 〜Love in Palace」や「魔王」の出演でその圧倒的な人気を誇るチュ・ジフン。人気絶頂の彼の映画初主演となります。共演には、「コーヒープリンス1号店」で人気急上昇中のキム・ジェウク、『俺たちの明日』のユ・アイン、「犬とオオカミの時間」のチェ・ジホ。監督は『少女たちの遺言-MEMENTO MORI-』『ALL FOR LOVE』のミン・ギュドン、そして、製作は米・バラエティ誌で”注目すべきプロデューサー10人” に選ばれた『スキャンダル』、『甘い人生』などを手がける女性プロデューサー、イ・ユジンとなっております。

また、11月13日の韓国での公開に先駆けて、10月28日、ソウルにプレミアと記者会見が行われました。
監督、各キャストのコメントは以下の通り。

■ミン・ギュドン監督
この映画ができてうれしいです。
6年前に初めてこの原作を読みましたが、一目惚れでした。
トラウマを抱えた主人公の自分の人生を見直したいという、苦痛が伝わってきた。
よしながさんと話しましたが、原作の魅力はつらい自分の苦しみをナチュラルに話すことができるキャラクターにあると思います。その自然さが逆に苦しみを魅力的に見せると思います。
ケーキは時間が経つとだめになり、骨董品は時間が経つとよくなる、その二つの対照が面白いと思います。
それぞれの深いキャラクターが凝縮された話になるとうれしいです。
明るくて、リズムよく、映画を観た後にケーキを食べたくなるほど、おいしそうに描くことを一番大切にしてつくりました。

■チュ・ジフン
リズミカルな編集と、それぞれの持っている人格の奥深さによって暗くなることもありますが、そうなりすぎないように気をつけました。
キボムがケーキをいっぱい食べているシーンはおなかいっぱいでした。
ソヌとジャンのラブシーンは見るだけで面白かったです。
原作を読んで人間の二面性について興味を持ちました。素晴らしい原作です。
映画の中に、監督とスタッフ、出演者の努力と時間と汗の全部をよくミックスして「アンティーク」というケーキを作りました。私は美味しかったです。みんなも美味しいと思ってもらえるとうれしいです。

■キム・ジェウク
シナリオを最初にもらったときは、ゲイですよね・・・・・・(魔性のゲイと呼ばれる役)
本当に魅力的な人物だと思いました。拒否感を起こさない、自然に受け入れられる人を作りたいと思いました。ゲイとしての大変さではなく、その人の過去の記憶にある苦しみをどう表現するかに気をつけました。
そして私が女性を好きであることを改めて教えてもらいました。(恋の相手役)アンディをどう受け止めて演技をするか、マインドコントロールをしました。「彼と恋に落ちる」と。なので本当に会った時に一目ぼれでした。背が高くて魅力的だと思います。

■ユ・アイン
初めてシナリオをもらったときに、心配だったのは他の出演者と巧く演じることができるかどうかでした。結果はとても面白く、満足しています。みんなと一緒にできてうれしいし、この作品を愛しています。

■チェ・ジホ
私はあまり台詞がないので、大変なことも特には・・・(笑)
コメディな感じだったので、転んだり、体で表現することが多かったです。
監督を含め、みんなと一緒に過ごしたのが貴重でした。私の思い出になります。
いい作品をいい人と一緒にできてよかったです。

2009年GW恵比寿ガーデンシネマ、シネカノン有楽町1丁目、梅田ガーデンシネマ他、全国順次ロードショー

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執筆者

Naomi KannoNaomi Kanno