晴天に恵まれた11月頭の三連休。ショッピングなどで大勢の人が集まった池袋最大の商店街「サンシャイン通り」に絶叫が響き渡り、大混乱となった。それもそのはず、人の手が壁から何十本も出ていたからだ。
 
これはもちろん本当の人の手ではない。11月15日(土)より公開となる『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のプロモーションの一環。この映画が上映される池袋シネマサンシャインの協力によって史上初となる大型広告が実現した。
 
縦3メートル×横3.6メートルの壁面を映画のビジュアルで装飾し、その中央にあるショーケース部分に、人の手を模したオブジェを陳列。この手の制作を担当したのは、東京ビジュアルアーツという専門学校の学生たち。映画配給会社からの依頼を受け、約2週間でリアルな手を作り上げた。
 
道ゆく人たちはひと目見るなり驚きの声をあげ、そのリアクションは様々。「うわっ!」と叫び凝視する人、そのリアルさに裏に人がいるのではと疑う人、あまりの怖さに泣き出す子供、大勢で写真を撮る女子高生などなど…。人だかりが絶えず、商店街は大混乱となっていた。
 
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』はP.O.V(ポイント・オブ・ビュー=主観撮影)という撮影手法を採用したホラー作品。手持ちのビデオカメラで撮影されているため、観客はまさにその場にいるかのような感覚を体験でき、通常のホラー映画よりも遥かに恐怖を感じる作品となっている。その恐怖を体感できるこの大型広告をまずは確認し、映画を観る心の準備をするのも良いかもしれない。
 
★2008年11月15日(土)より、池袋シネマサンシャイン、TOHOシネマズ六本木ヒルズ銀座シネパトスほか全国ロードショー

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執筆者

Naomi Kanno