2008年カンヌ国際映画祭で話題を呼び、トロント国際映画祭ではミッドナイト・マッドネス部門のオープニングを飾り観客の熱狂的な支持を集めた『その男 ヴァン・ダム』が、いよいよ日本上陸!

ジャン=クロード・ヴァン・ダム、48歳。
そろそろアクションがキツい・・・。

『ユニバーサル・ソルジャー』『タイムコップ』『ストリート・ファイター』『サドン・デス』──。
90年代を席巻した、ハリウッドが誇る最強のアクション・スター。
ジョン・ウーをハリウッドに招き、アクション映画に革命を起こした男。
しかし、21世紀、そのスタイルはすでに時代遅れ。
ビデオストレート作品が続いてギャラは急降下。
復活を期した作品は主役をセガールに奪われ、最愛の娘にも嫌われ、銀行口座は底をつく。
挙句の果てに、たまたま立ち寄った地元の郵便局で強盗犯に誤認されてしまう。
これは、そんなどん底の男ヴァン・ダムに起こった、哀しい物語である。

2008年カンヌ国際映画祭で話題を呼び、トロント国際映画祭ではミッドナイト・マッドネス部門のオープニングを飾り観客の熱狂的な支持を集めた『その男 ヴァン・ダム』は、新人マブルク・エル・メクリ監督が自らのアイドル、ヴァン・ダムに限りない愛をこめて挑んだ意欲作です。『狼たちの午後』など70年代アメリカ映画のエッセンス、『マルコヴィッチの穴』を彷彿とさせるギミックがひねりを利かせるエンタテインメント作品です。

“スター”の内情を皮肉りながらどん底の自分自身を演じる鬼気迫る演技は、これまでのイメージを破壊するヴァン・ダムの新境地!  ヴァン・ダムは主演の他に製作総指揮も務める。共演には『スパニッシュ・アパートメント』のジネディーヌ・スアレム、『TAXi 4』のフランソワ・ダミアン、『クリムゾン・リバー』のカリム・ベルカドラなど、ベテラン陣がわきを固めている。

★2008年12月より、シネマライズ他 全国ロードショー

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=47181

執筆者

Naomi KannoNaomi KannoNaomi Kanno