東宝配給『イキガミ』は、9月27日から東宝邦画系で公開され、27、28日の2日間で、全国動員9万7874人・1億3424万0100円を記録した。250スクリーンでの公開で、これは『砂時計』(08年4月26日公開、興収10億円)の108.6%だった。東宝は、「興収10億円が見込める堅調なスタート」とした。

同作品は、「残りわずか24時間の命」と宣告された人間を描く感動作。東宝の調査によると、客層は、男女比が41対59。年齢別では、20代が38.6%、次いで16〜19歳が15.9%、30代が同じく15.9%、40代が12.4%、13〜15歳が9.7%と続く。職業別では、会社員が47.6%と約半数を占めた。次いで大学生が15.2%となった。

鑑賞動機としては、「内容が面白そうだから」が37.9%ともっとも高く、次いで「松田翔太のファンだから」「出演者が魅力的」が同じく9%、「原作コミックのファンなので」が7.2%となった。

「原作コミックを読んだか」には、「読んだことがある」が22.8%、「まだ読んでいないが、今後読んでみたい」が62.1%となった。「観ることを決めた情報は」には、「映画館の予告編・ポスター」が32.4%ともっとも高かった。

作品の評価は、「非常に良い」「良い」を合わせてが、実に95.5%と非常に高くなった。「感動したか」には98.7%が「感動した」、96.5%の人が「泣けた」と回答。幅広い観客に支持されていることがわかる。
東宝配給の最近の作品と比べると、少し数字が低いが、それでも10億円前後が見込まれるのは、東宝配給作品ならでは。逆に、東宝配給作品の安定感を示したとも言える。

同じく、27日から公開されたSPE『アイアンマン』(日劇3系)は、27、28日の2日間で、16万3280人・2億1148万5800円を記録した。男性が多いが、その分、平日が強いので期待がかかる。また、WB『最後の初恋』(サロンパスルーブル丸の内系)は、2日間で7100円だった。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=46532

執筆者

Naomi KannoNaomi Kanno