市川準監督、死去。遺作はプライヴェートフィルム『buy a suit スーツを買う』

2008年9月19日（金）未明、市川準監督（59歳） が、脳内出血でお亡くなりになりました。
市川監督は、18日、最新作『buy a suit　スーツを買う』 の本編集を都内のスタジオで行い、深夜食事中にお倒れになり、広尾病院に運び込まれました。

昨日の東京国際映画祭のラインアップ会見で発表された最新作、プライヴェートフィルム『buy a suit スーツを買う』が、遺作となってしまいました。

『buy a suit　スーツを買う』は、市川監督初となるプライヴェートフィルム（自主制作作品）で、昨年の12月都内で撮影。出演は、監督の仕事仲間。小さな家庭用のHDカメラを市川監督と助監督が回して撮影された小品です。
大阪から失踪中の兄を探しにきた若い女性をヒロインに描かれた『buy a suit　スーツを買う』は、東京をテーマにした作品を多く作られてきた市川監督らしい、“東京への思い”が詰まった映画です。

市川監督は、18日この作品をほぼ完成されており、10月の東京国際映画祭で上映後、来年渋谷ユーロスペースで公開の予定です。