宮藤官九郎、浅野忠信—、時代を牽引する超個性派が、待望の初顔合わせ!!
演劇界の芥川賞「岸田國士戯曲賞」受賞作が遂に映画化!!
おかしな町でおかしな大人たちが繰り広げる新感覚ファンタジック・ミステリー。

映画、ドラマ界において圧倒的な人気と実力を誇る脚本・演出家であり、俳優としても活躍する宮藤官九郎が脚本を手掛け、岸田國士戯曲賞を受賞した舞台『鈍獣』が遂に映画化!!本作脚本は、映画的な広がりのある脚本に自ら書き下ろした映画としては初のミステリー作品となる。監督は、多くのCMの賞を受賞し、映画界への進出が今最も期待されている気鋭の映像作家・細野ひで晃。CMディレクターから映画監督となって大成功を収めた中島哲也監督(『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』)らに続く次世代の才能と目されている。
主演は、『モンゴル』でのアカデミー賞外国語賞ノミネートにより国内外での知名度を上げ、映画以外でもTVCF(NTTドコモほか)の出演などにより好感度&メジャー感もUPし、今なお注目を浴びる俳優 浅野忠信。宮藤とは初顔あわせとなり、宮藤脚本作品への出演により、今まで見たことがない、笑えて怖くて愛おしい、全く新しい浅野忠信が期待できる。
 宮藤が“人間の鈍感さ=愚かさ”を浮き彫りにし、細野がそんな大人たちが再生して行く姿を通して、“人間の愛おしさ”をハートフルに描く。
—そんな映画『鈍獣』の撮影が、この夏始まります。
ぜひ、ご期待ください!!!

■監督:細野ひで晃(ほその・ひであき)
今や名実ともに国際俳優である浅野忠信さんが主演。今をトキメク宮藤官九郎さんが脚本。この映画は僕の人生の奇跡であります。この奇跡を僕自身、存分に楽しみたいと思っています。そしてその結果、皆様に一味違ったお二人の側面を楽しんでいただき、この僕の人生の奇跡を少しでも感じていただけたらと思っています。

■脚本:宮藤官九郎(くどう・かんくろう)
この作品を書くにあたって意識したのは「分からない」ことの怖さです。
その象徴が凸川という男。殺しても殺しても死なない肉体的な鈍感さ。
殺されかけている事に気づかない精神的な鈍感さ。
なんで死なない?分からない。なんで気づかない?分からない。
善意か悪意かも分からないものに追い込まれる人間を描きたかったのです。
で二年前、細野さんから「『鈍獣』を映画化したい」と言われたわけですが、最初どうかなーと思いました。もともと舞台作品だし、プロデュース公演だし、賞までもらったし、自分の中ではやり切った!感あったし、正直断るつもりでした。しかし細野さんは諦めない。映画化するためのアイデアを次々に出して来る。それがいちいち面白いので盛り上がる。
やばい。もう書けないとは言えない。ていうか書きたい。でも書くとしたらずいぶん先になる。「待ちます」監督はそう言いながら独り言のように「早く撮りたいなあ」と呟く。メールでじわじわ追い込まれ、結局書いてしまったわけですが、今になって思います。
細野さん自身が鈍獣なのではないかと。
そう言えばグループ魂のPVを撮ってもらった時、港カヲルに対して監督は「もっと!もっと触って!グリグリ触って!」とすり切れるまで乳首を触らせていたっけ。あの真剣な眼差し。間違いなく鈍獣の目でした。
鈍獣が撮る『鈍獣』。しかも凸川が浅野忠信さんって…。
すげえ観たい、怖いけど。

■主演:浅野忠信(あさの・ただのぶ)

以前、「我輩は主婦である」というドラマを見てから宮藤さんの脚本の仕事をしてみたいと思っていたためとても楽しみです。
そしてその作品を同じ歳の細野監督とできるので近い感覚で取り組めると思っています。

<舞台「鈍獣」>
2005年、宮藤が第49回岸田國士戯曲賞を受賞した大ヒット作品。
生瀬勝久・池田成志・古田新太によるユニット「ねずみの三銃士」。
彼らの熱望で宮藤官九郎が脚本を担当し、04年に公演した舞台の戯曲。
西田尚美・乙葉・野波麻帆も出演。河原雅彦が演出。

公式サイト>>http://donju.gyao.jp

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=46883

執筆者

Yasuhiro Togawa