『ホートン』は、ひとりの日本人との友情から生まれた!

絵本作家・ドクター・スースと日本人大学教授・中村貢氏との出会いのきっかけ
 全米で2週連続№1を獲得し、全世界で2億5千万ドルを突破した大ヒットファンタジー・アニメーション「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」が、遂に7月12日(土)に日本公開となります!原作は、児童文学の巨匠ドクター・スースの「ぞうのホートン ひとだすけ」。全世界15ヶ国語に翻訳され、2億冊以上を売り上げているこの作品、実はひとりの日本人との心温まる交流から生まれた、日本に関わりの深い作品だったのです!その日本人とは、同志社女子大学の英文学科の教授であった中村貢氏(なかむらみつぎ/1901-1984)。中村氏は、同志社の宣教師であったサミュエル・バートレット氏とその家族とも親交があり、特に同い年であった息子のドナルド氏とはかなり親しく、バートレット一家がアメリカに帰ってからも交流は続きました。その後、ドナルド氏はダートマス大学(ニューハンプシャー州)でドクター・スースに出会います。これが後の、ドクター・スースと中村氏との運命の出会いに繋がっていきます。

2つの異なる文化、国境を越えた交流によって生まれた名作
 1950年代当時のアメリカは日本ブーム。スースは「この先もし日本へ行くことがあれば、京都のミツギ ナカムラを訪ねるといい。とても親切な人だから」というアドバイスをドナルド氏に受け、1953年春に日本を訪れました。そこで中村氏に出会い、また日本の文化に接するうち、彼独自のイマジネーションを大いに刺激されました。その結晶として翌年の1954年に、本作の原作となった「HORTON HEARS A WHO!」(邦題:ぞうのホートン ひとだすけ)が生まれ、友情の証としてその後、中村氏のもとに何度もスースから絵本が送られてきたそうです。

ジャングルの世界とダレダーレの世界、二つの異なる世界の人々の信じあう心の大切さを描いたこの作品は、アメリカ人と日本人が信じあい大切に育んだ友情から生まれました。そして50年以上の時を経て、待望の映画化となります。そんな日本に縁の深い素敵なファンタジー・アニメーションをどうぞご期待ください!

公式サイト http://horton-daredare.jp

7月12日(土)お台場シネマメディアージュ他、全国ロードショー!!

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa