フジテレビ、東宝製作、東宝配給『ザ・マジックアワー』は、6月7日から日劇3系をはじめとして全国され、7、8日の2日間で、全国動員36万9119人・興収5億0620万9125円を記録する大ヒットスタートを切った。

東宝がパソコンとケータイを使ったWebアンケートによると、客層は男女比が43対57。年齢別では、20代が34.2%ともっとも高い。次いで30代が21.9%、40代が18.9%、50代が15.0%となり、10代も含め各世代万遍ない層となっている。また職業別では、会社員が62.5%と圧倒的だった。鑑賞動機としては、「出演者が魅力的」25.7%、「三谷幸喜監督のファンなので」23.8%、「内容が面白そうだから」22.6%などとなっている。

また、「映画を観て笑ったか」の質問には、「とても笑った」が91.4%あり、観客の期待を裏切らない結果が出た。また「この映画を観ることを決めた情報は?」には、約3割の人が「テレビの情報番組やバラエティ番組」と答えるなど、監督をはじめとする大きなパブ露出が大ヒットに貢献していることがはっきりとうかがえた。さらに「『THE 有頂天ホテル』を観ましたか」という質問には、90.4%の人が「観た」と答えている。

作品の満足度は高く、「非常に良い」80.7%、「良い」17.3%となり、合計で98%と非常に高い数字になったのも注目される。これを受けて東宝は、「60億円に向けて、大ヒットのスタートを切った」とした。一方、同じく7日から丸の内ピカデリー2系で公開された松竹配給『築地魚河岸三代目』は、2日間で動員4万1606人・興収4928万5900円を記録。東映配給『神様のパズル』は、丸の内TOEI①ほか全国199スクリーンで公開され、全国主要12館で動員2381人・興収355万8000円をあげた。

久しぶりに、邦画大手3社の公開初日が同じだった3作品だが、予想通り、東宝配給の『ザ・マジックアワー』が、圧倒的な差をつけてトップに立った。

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執筆者

Naomi KannoNaomi Kanno