中国第6世代の異才チャン・ユアン(張元)監督が、現代中国を代表する作家ワン・シュオ(王朔)による半自伝的小説を原作に、過剰な教育政策に潜む矛盾を鋭い視線で描き出した『小さな赤い花』が8月、シアター・イメージフォーラムにて公開の運びとなりました。

本作は、2006年ベルリン国際映画祭・国際芸術映画評論連盟賞(CICAE賞)を受賞、4才の少年の目を通して「真の教育とは何か」を我々に問いかける衝撃作です。
 
製作には、 「太陽」のマルコ・ミューラー、撮影には「夜の上海」のヤン・タオ(楊涛)、そして美術を手がけたのは 「さらば、わが愛/覇王別姫」、「王妃の紋章」のフォ・ティンシャオ(霍延霄)とスタッフ陣の力強さも本作の見どころです。

ストーリー

4歳のチアンは、自分の意思をもった聡明な少年だ。
ある日、彼は両親の都合で、北京にある全寮制の幼稚園に預けられることになった。
園内には、生徒の名前が書かれたボードがあり、いいことをした子供は紙で作った赤い花が貰え、悪いことをした子供は逆に没収されていくシステムがあった。「赤い花が欲しい!」といい子になる努力をするチアンだが、その気持ちが徐々に薄れ、厳しい統制に子供ながらに疑問を持ち始める。
彼は周りを巻き込み反抗的な行動をとるが、最終的には園内で孤立してしまう。そんな状況に耐え切れず、自由を求めて学校を飛び出したチアンがそこで目にしたものは—

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