5月25日(日)まで開催されていたカンヌ国際映画祭にて、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督作品『ロルナの沈黙』(原題)が見事、最優秀脚本賞を受賞した。
監督のダルデンヌ兄弟は、1999年の『ロゼッタ』、2005年の『ある子供』で2度にわたるパルム・ドール大賞の受賞という快挙を成し遂げ、2002年の『息子のまなざし』でも主演男優賞を獲得しており、今回で4作品連続での主要賞の受賞となった。
今まで最高賞に2度輝いた監督は、ダルデンヌ兄弟を含めて5組のみ。
フランシス・F・コッポラ(『カンバセーション・盗聴』、『地獄の黙示録』)、ビレ・アウグスト(『ペレ』、『愛の風景』)、エミール・クストリッツァ(『パパは、出張中!』、『アンダーグラウンド』)、今村昌平(『楢山節考』、『うなぎ』)。

<ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌプロフィール>
ベルギーの工業地帯リエージュで、兄ジャン=ピエールは1951年に、弟リュックは1954年に生まれる。75年に制作会社「Derives」を設立し、社会的な問題をテーマにした約60本ものドキュメンタリー映画を製作する。86年に初の長編劇映画“Falsch”を監督。第3作『イゴールの約束』でカンヌ国際映画祭国際芸術映画批評家連盟賞をはじめ多くの賞を獲得し世界的に注目される。以降『ロゼッタ』、『息子のまなざし』、『ある子供』、本作と作品を発表するごとに国際舞台で数々の賞を受賞し絶賛される。

今やヨーロッパのみならず世界に必要とされている監督となる。

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