フランス時間5月25日(日)PM8:15ごろ、第61回カンヌ国際映画祭の授賞式がおこなわれ、キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの半生を描いたスティーブン・ソダーバーグ監督の超大作『CHE』(原題)で、主人公ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロが最優秀男優賞を受賞いたしました!
本作『CHE』(原題)はフランス時間5月21日(水)にコンペティション部門で公式上映され、2,300人の超満員の観客から約6分間のスタンディングオベーションを受けるなど、大変高い評価を受けました。
革命の国として知られ、チェ・ゲバラを英雄視するフランス国民からも支持されたデル・トロの演技は、体重を25Kgも減量した熱のこもりようで文句なしであり、審査員全員一致での最優秀男優賞受賞となりました。

第61回カンヌ国際映画祭 授賞式 ベニチオ・デルトロ受賞コメント
◆日時:フランス時間 5月25日(日)PM8:15ごろ(日本時間:AM3:15ごろ)
◆会場:フランス カンヌ
◆レッドカーペット来場者:フェイ・ダナウェイ、ジャン・レノ、ミラ・ジョボビッチ、カトリーヌ・ドヌーブ、ロバート・デ・ニーロ

【受賞した瞬間】ショーン・ペンから「ベニチオ・デル・トロ」の声が上がると、会場内の拍手が鳴り止まず、途中、中断させられ、ようやく止まったほどだった。審査員は全員、スタンディングオベーションで迎え入れた。審査委員長のショーン・ペンいわく、「数少ない、審査員全員一致での受賞だった」とのことだった。

【ベニチオ・デル・トロ 受賞のコメント】
(登壇後、感極まって言葉が出ず、しばらく沈黙した後)ワイルド・バンチ(制作会社)とフランスのワーナー・ブラザースにまず、感謝の意を表したい。この映画を実現させるという僕の長年の夢をかなえてくれた。そして何より私はこの賞をチェ・ゲバラに捧げたい。そして、ソダーバーグとこの喜びを分かち合いたい。本作の撮影は非常にハードなものだったが、自分は俳優という仕事に専念することができた。それは、ソダーバーグ監督が全て支えてくれたからだ。

【受賞後の模様】
受賞者が集まる写真撮影がおこなわれたが、デニス・ホッパー、フェイ・ダナウェイ、ミラ・ジョボビッチ、ショーン・ペンからひときわ熱い祝福を受けていた。それに応えるように、デル・トロは得意の悩殺ウィンクを連発していた。

「CHE」(チェ:原題)は、「トラフィック」でアカデミー賞監督賞&助演男優賞を受賞したソダーバーグとデル・トロのコンビが、‘世紀の聖像(イコン)’、チェ・ゲバラのドラマティックな生き様を二部作、総上映時間4時間28分で描いた超大作。第一部は、チェとカストロの運命的な出会いから、31歳の若さでキューバ革命を成し遂げるまで、第二部は、ヒーローとなったチェが要職を辞し、ボリビアでゲリラ活動を続け銃殺されるまでとなる。

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