各国映画祭で高い評価を受け続ける、黒沢清監督の最新作『トウキョウソナタ』のカンヌ国際映画祭「ある視点部門」への正式出品決定を受け、黒沢清監督のほか、香川照之&小泉今日子も映画祭への出席を予定していることが明らかになった。
ジャパニーズホラーの第一人者と呼ばれる、黒沢清が今までの黒沢ワールドとは違った、新しい世界観をつくりだした本作。主演は、日本映画界を牽引している香川照之&小泉今日子! 香川照之は、哀愁が漂いながらも、どこか憎めない日本のサラリーマン佐々木竜平を、そして小泉今日子は、いつものスタイリッシュなイメージとは間逆のさえない主婦・恵を熱演!! そのほか、黒沢監督からは「自分の分身」といわれ、黒沢作品常連の役所広司も参戦! 強力な布陣を組み、カンヌに殴りこむ!

──『ある視点』部門とは?
若いフィルムメイカー、旬な巨匠監督による、今、そして未来の時代を斬新に映像に仕上げた20本の作品が出品される部門である。

<黒沢監督のコメント>
トウキョウに住む平凡な家族をあつかった映画ですが、それをどういう風に世界の人々に見ていただけるのか、楽しみにしております。

【黒沢清フィルモグラフィー】
○1997年 『CURE』東京国際映画祭プレミア上映、横浜映画祭最優秀監督賞受賞
○1997年 『ニンゲン合格』ベルリン国際映画祭上映
○1997年 『カリスマ』カンヌ国際映画祭監督週間出品
○1999年 『大いなる幻影』ベニス映画祭出品。
○2001年 『回路』カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門 批評家連盟賞受賞
○2003年 『アカルイミライ』カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品
○2003年 『ドッペルゲンガー』プサン国際映画祭のオープニング作品
○2006年 『叫』ベネチア国際映画祭 特別招待作品

【ストーリー】
リストラされたことを家族に話せない父。ドーナツをつくっても食べてもらえない母。
アメリカ軍へ入隊する兄。こっそりピアノを習う弟。何もおかしいものなんてなかったはずなのに、いつの間にか深まる家族の溝。それでも、みんながみんなを思いやるとき、ばらばらの不協和音がひとつの旋律に変わる…。
黒沢清監督が、現代日本の家族を映し出した意欲作。
「家族のつながり」を見つめなおすことのできる心温まる感動ストーリー。

監督:黒沢清/脚本:Max Mannix、黒沢清、三浦幸子
キャスト:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、津田寛治、井川遥、役所広司