世界の大きな映画祭の開催で活気づいている映画界ですが、本日は、1920年代〜60年代に活躍した、デンマークの偉大なる映画監督カール・ドライヤーの映画祭のお知らせをお送りいたします。およそ50年間という監督人生で、長編14作と数本の短編しか残すことがなかったカール・ドライヤー。
しかし、その数少ない珠玉の作品は、いまもなお、見るものの心に深い感動を与えます。ゴダールの『女と男のいる舗道』の中で、『裁かるるジャンヌ』を見ながらアンナ・カリーナが涙を流すシーンは多くの映画ファンの心に刻まれています。

2003年秋、カール・ドライヤーの全作品を上映するという画期的な企画「聖なる映画作家、カール・ドライヤー」が実現しました。現存する最も美しく完全なプリントで上映されたドライヤーの映画は、見るものに圧倒的な感動を与えました。あれから5年、『裁かるるジャンヌ』『吸血鬼』『怒りの日』『奇跡』『ゲアトルーズ』の5作品は、全国25を越える会場で上映されました。 
2008年4月末日をもって、これら5作品の日本における上映の権利が終了します。
当分の間、スクリーンでドライヤーの作品をみることはできなくなる可能性があります。この機会に、映画史の金字塔とも言われる『裁かるるジャンヌ』をはじめ、ドライヤーの名作を是非ともご覧ください。

「カール・ドライヤー監督特集」 日本最終上映
【上映作品】
『裁かるるジャンヌ』 La Passion de Jeanne d’Arc
『吸血鬼』 Vampyr
『怒りの日』 Vredens Dag
『奇跡』 Ordet
『ゲアトルーズ』 Gertrud  

■主催:アテネ・フランセ文化センター/コミュニティシネマ支援センター/ (財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン) 
■後援(予定):デンマーク大使館金
■料金:1回券=前売1000円/当日1300円 3回券=前売2700円/当日3000円
アテネ・フランセ文化センター会員及び映画美学校受講生1回=800円(当日券のみ)
■会場:アテネ・フランセ文化センター 
(JR/地下鉄「御茶ノ水」「水道橋」下車、徒歩7分)
■問い合わせ:TEL. 03-3291-4339(13:00-20:00)
詳しくはこちら→http://www.athenee.net/culturalcenter