『戦争と青春』以来17年ぶりとなる工藤夕貴の日本映画主演作『春よこい』(製作:映画『春よこい』製作委員会=ギガス+ヒラタフィルム+JVCエンタテインメント+シネスパーク)が、5月24日(土)佐賀先行ロードショー、6月7日(土)より全国ロードショーされる。配給は東映。

本作は、佐賀・唐津の郷愁あふれる海辺風景のなか、人間味あふれる人々に見守られながら、強い絆で結ばれた母と子の、良き昭和の物語(108分)。逃亡犯を父に持つ男の子が、指名手配写真が掲出される時期を知って思わず口に出した言葉、「父ちゃん今年もまた写真が出るね」という一言。本作はこの切ない心情が核となり、胸に迫る感動の物語として立ち上がった。逃亡犯の父を慕い続ける息子を守って、必死に現実に立ち向かう母の愛をまっすぐに描く。そして、夫を、父を、信じ続けるこの母子の笑顔は、殺伐とした現代に、本当の愛とは何か、家族の絆とは何かを問いかける。

母として妻として気丈に生き抜く主人公・芳枝を工藤、葛藤を抱えながら芳枝を支える新聞記者を西島秀俊、家族への愛に苦悶する父・修治を時任三郎、息子を『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの小清水一輝が演じた他、吹石一恵、犬塚弘、高橋ひとみ、宇崎竜童が共演している。

監督は、NHKドラマの演出で国内外問わず数々の賞に輝き、映画『オリヲン座からの招待状』で監督を務めた三枝健起。音楽は、『優駿 ORACION』『メトレス』の三枝成彰。原作・脚本は『あ・うん』の中村努。共同脚本は『オロヲン座からの招待状』のいながききよたか。主題歌「だいじょうぶ、だいじょうぶ」(ビクターエンタテインメント)は夏川りみ。

撮影協力は佐賀市、玄海町、佐賀県フィルムコミッション、フィルムコミッション・唐津、福岡フィルムコミッション。特別協賛はアルソアむねの樹トラスト。

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