ワーナー・ブラザース映画配給のシリーズ第7弾『ハリー・ポッターと死の秘宝』が、2部作として公開されることが決まった。

『死の秘宝』2部作の監督は、昨年7月に公開し大ヒットした第5弾『不死鳥の騎士団』と現在製作中の第6弾『謎のプリンス』の監督デイビッド・イェーツ。同シリーズを1人の監督が3本以上手がけるのは、デイビッド・イェーツが初めてとなる。(2本手がけたのは『賢者の石』『秘密の部屋』のクリス・コロンバス)。プロデューサーは97年に本プロジェクトを企画したデイビッド・ヘイマンで、シリーズ全作品の製作を手がけることになる。脚本はスティーブ・クローズが担当する。

プロデューサーのヘイマン氏は「J・K・ローリングの原作『死の秘宝』はストーリーが濃密。彼女と話し合い、この物語を確実に伝えるためには、2部作にする必要があるという結論に達した」、イェーツ監督は「『不死鳥の騎士団』『謎のプリンス』を通じて、素晴らしいキャスト、スタッフと仕事ができたことは、この上ない喜び。引き続き、J・K・ローリングが生み出した驚異的な世界をスクリーンに映し出し、この刺激的な旅路の最終章を監督できることを光栄に思う」と、それぞれコメントを寄せた。

アメリカ公開は、前編が2010年のホリデーシーズン、後編が11年夏を予定。日本公開は前編が10年冬、後編が11年夏を予定している。第6弾『謎のプリンス』は今年11月、丸の内ピカデリー1他での公開が決まっている。

「ハリー・ポッター」シリーズは、『不死鳥の騎士団』までの5作品で、累計興収が700億円を超えている。ワーナー映画では、かねてからシリーズ興収1000億円という目標を掲げており、最終章が2部作となったことで、この前人未到の大記録達成の可能性が高まった格好だ。

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