『亡国のイージス』『顔』『KT』等、鋭い問題作で社会に問い続けている阪本順治監督が、映画化は不可能と言われていた梁石日による同名長編小説を遂に映画化! 酷暑のタイで約1ケ月のハードな長期ロケを敢行し、2008年度映画界最大の衝撃作を完成させた。

児童売買春や臓器密売というタイのアンダーグラウンドを描いた内容だけに細心の注意をはらいながら脚本化され、撮影された本作について、阪本順治監督は「自分を正義ととらえた告発者としてではなく、映画で描く出来事が日本人の自分自身にはね返ってくるような作品にしたい。観た人がこれは他人事と決着してしまうような善悪で割り切れる犯罪ものにはしたくないと考えました」と振り返る。キャストにはこの企画に賛同した江口洋介、宮?あおい、妻夫木聡、佐藤浩市といった、まさに人気と実力を兼ね備えたトップ俳優たちが集結。参加してくれた彼らについて阪本監督は「自分のイメージに固執し、変化を望まない俳優なら、当然受けてくれなかったと思う。彼らは、あっというまに、この映画の主旨を理解し、“意志”を受けとめて、承諾してくれた。あぁ映画人だなぁ、と素直に嬉しかったです」と語った。

主題歌は日本を代表するトップアーティストである桑田佳祐が本作に共感し、「現代東京奇譚」を書き下ろしている。
『闇の子供たち』は夏休みにシネマライズほかでの公開が決定している。

<物語>
人はお金では買えない。しかし人間の傲慢さと欲望の代償として、幼児売買、臓器密売など、罪のない幼い子供たちが安易に金銭取引されている・・・。タイ在住の新聞記者・南部(江口洋介)は、NGO職員・音羽(宮?あおい)とフリーカメラマン・与田(妻夫木聡)の協力を得て取材を開始する。横行するタイの「闇」。しかし、事実を暴き、虐げられる「闇の子供たち」を救うともがくほどに、残酷な現実が立ちはだかるのだった…

監督・脚本:阪本順治
原作:梁 石日「闇の子供たち」幻冬舎文庫刊
主題歌:桑田佳祐「現代東京奇譚」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
出演:江口洋介、宮?あおい、妻夫木聡、佐藤浩市 ほか

オフィシャルサイト:http://www.yami-kodomo.jp

★夏休みシネマライズほかにてロードショー

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