国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は日本文化紹介活動の1つとして、日本映画に外国語字幕を付け、海外における上映に提供しています。このたび、日本に在住する外国の方々にも日本映画の豊かさに触れて頂く一端になればと、英語字幕付き日本映画の上映会を行ないます。

過去8回(*1)の開催に引き続く第9弾の企画として、<山本薩夫名作集〜Rediscovery of YAMAMOTO Satsuo>と題し、再評価の機運が高まっている山本薩夫監督の名作を上映します。
※全作品とも良い状態のプリントにて上映(うち、「忍びの者」「続・忍びの者」「金環蝕」の3本はニュープリント)

2007年11月に開催の第8回東京フィルメックスでは、東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催により、国際交流基金の協力のもと、“山本薩夫監督特集〜ザッツ<社会派>エンタテインメント”として特集上映が行なわれて好評を博し、改めて山本薩夫監督の真価に注目が高まっています。

日本映画史に独自の軌跡を残した巨匠・山本薩夫監督は、社会派ドラマから娯楽映画まで幅広く手がけ、真摯な社会的メッセージを含めつつエンタテインメント性の高い、映画の醍醐味に満ちた傑作を数多く作りました。その中から、日本社会のある断面を見事に切り取った名作5作品を揃えたプログラムとなっております。また、市川雷蔵、若尾文子、田宮二郎、仲代達矢などの豪華キャストによる素晴らしい演技も見どころです。

上映に加えて講演も行い、講師に映画評論家のクリス・フジワラ氏をお迎えします。海外の視点から捉えた新たな見方で、山本薩夫監督作品の魅力を語って頂きます。

<開催概要>
●期間:2008年2/2(土)、3(日)
●会場:赤坂・OAGホール
(東京都港区赤坂7−5−56 ドイツ文化会館内)
地下鉄銀座線・半蔵門線・都営大江戸線「青山一丁目」駅4番出口より徒歩5分
●主催:国際交流基金
●企画・運営協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
●協力:角川映画

●料金:当日600円(当日券のみ) 
*各回入替制 
*全作品英語字幕付き(講演は入場無料)

<お問合せ先>
・ 会期前のお問合せ:上映会事務局(東京フィルメックス内)
          Tel: 03-3560-6394(11:00〜17:30 平日のみ)
・ 会期中のお問合せ: Tel: 080-6953-3270

公式サイト:http://www.jpf.go.jp/

【タイムテーブル】(5作品上映)   *入替制(開場は15分前)

【2/2(土)】
13:00 「忍びの者」 (1962年/105分/A Band of Assassins)
15:15 「続・忍びの者」 (1963年/93分/Return of the Band of Assassins)
17:30 「傷だらけの山河」 (1964年/152分/The Tycoon)

【2/3(日)】
13:00 「白い巨塔」 (1966年/150分/The Ivory Tower)
15:35 講演:クリス・フジワラ Lecture by Chris FUJIWARA
17:30 「金環蝕」 (1975年/155分/Solar Eclipse)