今から67年前、厳しさに立ち向かっていた日本の暮らしを知っていますかー
山田洋次監督の最新作『母べえ』(2008年1月26日全国ロードショー)は、『キューポラのある街』以来の思い出の地、川口に帰ってきた吉永小百合さんが、戦前の優しく気丈な「母」を演じる話題作です。SKIPシティ内B街区には、舞台となる昭和15年の町並みを忠実に再現するため、約600坪という本格的なオープンセットが組まれ、07年1月〜4月の3ヵ月にわたって撮影が行われました。
本展では、映画『母べえ』で実際に吉永小百合さんが着用していた衣裳や台本、小道具などを展示します。また、この映画の時代設定となった昭和15年当時の流行映画の名シーンや、川口市の様子を写した貴重な記録写真なども併せて展示します。

吉永小百合さん、川口に還る—映画『母べえ』SKIPシティB街区での撮影風景と製作発表記者会見ノーカット映像、さらに撮影時の着用衣裳も公開!

2007年1月30日から4月27日まで、SKIPシティB街区にて行われた今から67年前、厳しさに立ち向かっていた日本の暮らしを知っていますかーロケ現場の模様を、パネルと映像でご紹介いたします。
SKIPシティ映像ホールで行われた製作発表記者会見における俳優陣の思い入れ溢れるコメントもノーカットで上映します。
また、母役・吉永小百合さん、娘役・志田未来さん、佐藤未来さんら出演陣が撮影時に実際に着用していた衣裳も一堂に展示!

映画はこうして作られる!『母べえ』セットのスケッチ、小道具、台本を展示!

松竹大船撮影所の美術を支えてきたベテラン美術監督、出川三男氏が描いた映画『母ベえ』の舞台「野上家」のスケッチを、壁面全体に展示します。
また、名シーンの数々を演出する小道具や台本も展示します。台本は、撮影の進行に沿って、シノプシス(あらすじ)段階から第4稿まですべてを展示いたします。
見どころは、展示室内に再現された「野上家」台所セット。
希望者には割烹着を貸出し、セットの前で記念写真を撮っていただくことができます。あなたも「昭和の母」になってみませんか?

映画『母べえ』の原作者、野上照代さんが描いた昭和の家族のイラスト21点を展示

黒澤明監督のスクリプター(映画の撮影現場で、撮影シーンの様子や内容を記録・管理する係)としても有名な、野上照代さんによる原作「母べえ」のイラスト21点を展示します。
写真とはちがった、どこかユーモラスであたたかみのある昭和の暮らしを垣間見ることができます。

NHK川口送信所のラジオ送信塔、大きな鋳物工場−写真パネルで知る戦前の川口のすがた

川口商工会議所の会員向け広報誌『move』に連載され好評を博した「一葉の写真」シリーズから、戦前の婦人会、川口神社の夏祭り、ラジオ体操の様子、寿町・錦町の巨大鋳物工場、出征風景、川口町駅などの写真を15点、大パネルで展示します。
また、1937(昭和12)年に竣工し、1958(昭和33)年に東京タワーができるまで312メートルという日本一の高さを誇った、NHK川口放送所の鉄塔(1984年/昭和59に解体−現SKIPシティ) の写真も展示します。

当時のヒット映画でしのぶ、昭和15年の暮らしぶり
昭和15年(1940)年に公開された映画『信子』(清水宏監督・高峰三枝子主演)、『絹代の初恋』(野村浩将監督・田中絹代主演)などのヒット作から、名シーンを抜粋して上映します。

2月3日(日)ベーゴマ教室開校!!ベーゴマ名人は昭和15年のヒーローだ!
日本で唯一、現在もベーゴマを製造している「日三鋳造所」(川口市)で作られたベーゴマを使い、地元の名人が懇切丁寧に指導します。初心者歓迎です。

日時:2008年2月3日(日)
場所:映像ミュージアム3階企画展会場
※開催時間等詳細はホームページなどで追ってお知らせ致します。

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http://data.cinematopics.com/?p=45282