★第423回現代中国映画上映会(定期上映会)★
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●上映作品:劇映画《モンゴリアン・ピンポン》
       2005年北京昆侖兄弟電影電視有限公司出品
       35mm/カラー/ビスタサイズ/日本語字幕スーパー/105分
       原題◎緑草地(Mongolian Pingpong)
       言語◎モンゴル語
       監督◎寧浩(ニン・ハオ)
       脚本◎寧浩(ニン・ハオ)、xing愛娜(シン・アイナー)
          高建国(ガオ・ヂエングオ)
       撮影◎杜杰(ドゥ・ヂエ)
       音楽◎呂佳佳(リュィ・ヂアヂア)、烏和(ウーフー)
       美術◎張小兵(ヂャン・シァオビン)
       主演◎胡日察・畢力格(フルツァ・ビリグ)、達瓦(ダワ)
          格力班(グリバン)、伊?新・卓日布(イードシン・チョリブ)
          金老五(ヂン・ラオウー)、烏日娜(ウーリナ)
          巴?瑪(パドマ)、布和畢力格(ブフビリグ)
          吉日木(ジリム)、薩仁高娃(サレンゴワ)
          杜格瑪(ドゥグマ)
●上映日時:10月20日(土) 午後6:55上映開始(開場は6:35)
●上映会場:文京シビックホール(小ホール)
        (文京区役所がある文京シビックセンター2F)
       東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 直結
       都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 直結
       地図: http://www1.parkcity.ne.jp/gentyuei/civic.htm
●会 場 費:1200円(会員=有効な会員証をお持ちの方)
      1600円(非会員=当日)
●入 会 金:600円(一般会員、同時入会可、有効期間1年)
      8100円(フリーパス会員、同時入会可、有効期間1年)

 モンゴル草原の大自然の中で遊ぶビリグ、ダワ、アルグォトゥの仲良し3人組。まだ小学校へも上がっていない彼らはまだ都会を知らなかった。ある日、ビリグは川を流れてくる不思議な白い玉を見つけた。それは見たこともない軽くて白い玉。ビリグのお婆ちゃんは夜になると玉が光ると教えてくれた。しかし、夜中になっても白い玉は一向に光る気配はない。博識の僧侶に聞いてもその玉の正体は分からなかった。
 ダワの家にテレビが入った。都会から遠く離れているので電波がうまく届かず、画質も音質もよくないが子供たちは夢中になってテレビを見る。そのうち、中国の国技といわれる”卓球”であの白い玉が使われるらしいことを知った。でも、”卓球”って何だろう?きっと、あの白い玉がなくなったら”卓球”ができなくて困るに違いない、そうだ、あの白い玉を北京まで返しに行こう!3人の子供たちは無邪気に考えたのだった。
 草原を越え、馬に乗りオートバイをふかして北京を目指す3人だったが、モンゴル草原から北京まではとてつもなく遠く、子供が自力で行けるところではない。疲れ果てて小屋で眠り込んでいたところを3人は保護され連れ戻された。心配していたビリグのお母さんは怒って白い玉を踏みつぶしてしまった。つぶれた玉を巡ってケンカを始めたビリグとダワ。それを見かねたビリグのお父さんは仲良く分けるようにと、白い玉を半分に切って2人に渡したのだった。
 ダワ一家は草原の別の場所に移るため彼はアルグォトゥに白い玉の半分を託した。
それを知ったビリグはダワのテントへ急ぐが、もうそこには何も残っていなかった。
 ビリグは遠く離れた街の学校に上がることになった。歓迎式典の直前、緊張したビリグはトイレを探していて思いがけないものを目にしたのだった…。

 内蒙古自治区の広大なモンゴル草原でのびのびと育つ子供たちを描いた佳作である。監督の寧浩は香港の劉?華(アンディ・ラウ)から資金を得て2006年に制作した低予算映画《瘋狂的石頭》(邦題:クレイジー・ストーン〜翡翠狂騒曲)が予想外の記録的大ヒットになり、大きな話題を呼んだ。現在、次回作《銀牌車手》を制作中である。

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