年に一度の映像の祭典、RESFEST(レスフェスト)、11月17日より、いよいよジャパンツアーがスタート! ワールドツアーでは史上最多となる40都市にて、ショートフィルム、ミュージックビデオそして長編映画と、盛りだくさんの内容で一挙ショーケース!

RESFEST 2005 プログラム
今年のプログラムではみどころ満載のプログラムが目白押しだ。ジャンルを超えたミュージシャンBeckのビデオレトロスペクティブは、彼の初期の作品 ”Loser”から最新の”Girl”(dir: Motion Theory)に映像を公開。また監督特集では歴史上受賞歴No.1のTraktor が登場。Nike、Fox Sportsのコマーシャルをはじめ、Besement Jaxx, Fatboy Slimのミュージックビデオに、お蔵入りとなった秘蔵映像を披露する。“Cut & Paste”ではコラージュやサンプリングの手法によるフィルムを上映し、DIY精神のクリエティブ・エッジを目の当たりにできる内容となっている。
RES “Triple Threat” ではグローバルに才能を開花させる野田凪、Jonnie Ross, Francois Vogel の3名の若手映像作家の特集となる。そしてブラジルのサッカーを描いた”Ginga”は『シティ・オブ・ゴッド』の監督がプロデューサを務める。過去レジェンドとなるドキュメンタリー映画を紹介してきた長編部門では、スニーカーカルチャーをとらえたJust For Kicks、グラフィティカルチャーを痛烈に描くInfamyが決定。

ショートフィルムではJared Hess, Gaelle Denis, Miguel Arteta,Johan Kramer, Edouard Salier, Chris Cunningham, Nakd Design, StyleWarらの気鋭の作家による作品群が、そして、 ミュージックビデオでは The Chemical Brothers, Dizzee Rascal, RJD2, Four Tet, Bloc Party, LCD Soundsystem,Quasimoto, The ArcadeFire, Lemon Jelly, The Flaming Lipsらのビデオを一挙公開。RESFESTでも人気の“By Design”はモーショングラフィックやグラフィックデザインをベースにしたアニメーションをショーケースする。

ジャパンツアー 開催日程
東京:2005年11月17日(木)〜20日(日):ラフォーレミュージアム原宿
神戸:2005年11月23日(水)〜25日(金):神戸アートビレッジセンター
京都:2005年11月25日(金)〜27日(日):アートコンプレックス1928

詳細は、http://www.resfest.jp

◎長編上映作品紹介
ScratchやHype!を手がけたあの監督によるグラフィティのドキュメンタリー”Infamy” ワールドプレミア上映決定!
他、マイク・ミルズによるレアなドキュメンタリー「Not How Or What But Why But Yes」、そしてスニーカーカルチャーに捧げる長編「Just For Kicks」がラインナップ!
今年のRESFESTでは長編映画「Infamy」のワールドプレミア上映を決定した。監督/撮影は「Scratch」や「Hype!」を手がけ時代に支持されるダグ・プレイ。今年のニューヨーク(9月15日〜18日)のキックオフにてワールドプレミアとなる。
Infamyは、タギングやスロウアップなどの破壊行為的なものからリーガルウォールなど合法的なものまで、あらゆる形態のグラフィティに魅入られた7人のライターの日常をリアルに追った作品。ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコ、ロサンゼルスで主に撮影され、SABER, ENEM, CLAW, TOOMER,EARSNOT, JASE、Joe “グラフィティ・ゲリラ”Conolly、近所でグラフィティを描きまくる「ボマー」として有名なBufferなどベテランライターの日常生活を鮮烈に描く。
プレイ監督曰く、「私は『シーン・ムービー』や、サブカルチャーの一般的な概要やその歴史についてを描きたくなかった。代わりに、現存する唯一の非合法なアートフォームの中毒になることの楽しさや辛さ、ライター達の人間像に迫りたいと考えた。」プレイは更に言う「彼らは強烈で情熱的。そして、スプレーペイントで描くことにかけては素晴らしい才能の持ち主だ。そして彼らはカメラを好きではない・・・これ以上テーマになるものあるかい?」

Just For Kicks
この長編はグローバルなスニーカー革命を追ったドキュメンタリー。26億ドルとも言われるスニーカー世界市場を横目に、Just For Kicksはスニーカーをヒップホップシーンにおける重要なファッション・アイテムとして捉え、愉快で、カラフルな”インサイダー”の歴史を映し出す。カルチャーの裏で起こった出来事、秘蔵の映像、そしてポップカルチャーに多大な影響を与えることとなった、カリスマ性をもつ登場人物らに要注目!

◎”Beck ミュージックビデオ・レトロスペクティブ” 上映決定!

RESFEST 2005では今年の特別企画として「アーティスト・レトロスペクティブ」プログラムを設けました。第一回目にフィーチャーされるのは才能溢れるBeck。ヒットとなった初のビデオ”Loser”から最新アルバム”Guero”より “Girl”まで、Beck自身のセレクションを世界40都市で大スクリーン大画面にて上映します。

ラインナップには革新的なフィルムメーカーの作品が登場します。スパイク・ジョンズ、マーク・ロマネック、ミシェル・ゴンドリー、ステファン・セドナウィ、シャイノーラ、そしてE*Rockを始めBeck自身が監督したビデオも上映!
「初期の段階よりビデオ作りには関わっていたんだ。だって世の中につまらないのが多いでしょ。」とBeckはミュージック・ビデオのメイキングシーンで語る。「ホイっと誰かに託すのって怖いよね。でも今は次世代の冴えた映像作家たち、スパイク・ジョンズとかミシェル・ゴンドリー、クリス・カニンガムやマーク・ロマネックが出てきたからね。彼らは多大な影響を与え、全く新しい波を生み出してるよね。毎年より多くのビデオが本当のアートになってきている。だから人々はのめり込んでってるんだよ。それらは単なるファッションじゃなく、とても刺激的だからね。」

「Beckのように素晴らしい監督と共にビデオを作ってきたアーティストは多くない。」と、RESFESTフェスティバル・ディレクターのJonathan Wells(ジョナサン・ウェルズ)は語る。「フィルムメーカーは自分が大好きな楽曲の仕事をしたいものですが、Beckもその情熱をビデオを通して共有しているように思えます。今年のRESFESTで、ユニークなBeckのコラボレーションの軌跡を紹介できる事をうれしく思います。」

■ショートフィルム

SHORT ONE
ストーリー性のあるショート・フィルムと絡み合う最先端のデジタル技術。プレミア上映となるアダム・スミスの『WhatGoes Up (Must Come Down)』など斬新な作品、痛快コメディなど盛り沢山のプログラム。

SHORT TWO
テーマは、急速な都会化と平和な世の中で深まる孤立、支配、アイデンティティの喪失。監督達は独自の視点から、各々のカルチャーの苦闘を表現してゆく。

SHORT THREE
恐ろしい生き物や不思議な力が、ダーク・ユーモア、グロテスクな映像に混ざり合う。奇才クリス・カニンガムの新作『RubberJohnny』など、視覚的にもショッキングな作品の数々が見る者をハラハラさせる。

CUT&PASTE
コラージュという手法に影響された世代のフィルムメーカー達が、デジタル技術と共に成長を遂げた。ビデオ・マッシュ・アップから美しい手書きのアニメーションまで、全スタイルを紹介。

BY DESIGN
斬新なモーション・グラフィックとメディア・デザインをショーケースする毎年人気のプログラム。デザイナーズ・リパブリック、Nakd、Zeitguisedの最新作や注目の若手クリエイターの作品が登場。

RESMIX SHORTS
日本人監督にフォーカスをあてたジャパンツアー・オリジナルプログラム。近年海外へと羽ばたく素晴らしい才能を日々進化する映像の世界と共に、いち早くチェックできる。

RESFEST Korean Program
恒例の韓国RESFESTとのエクスチェンジプログラム。急速に進化する韓国のクリエイティブの今をショートフィルム、ミュージックビデオを通じ紹介するプログラム。

■ミュージックビデオ
CINEMA ELECTRONICA
ダンス・ミュージックの変化と共に、そのビデオは低予算化し、DIYと手書きアニメーションが主流となった。ここでは、ベースメント・ジャックス、ケミカル・ブラザーズ等のビデオを紹介する。

VIDEOS THAT ROCK
ソウルワックス、ザ・フレーミング・リップス等のバンドの他、ミシェル・ゴンドリーらのトップ・ディレクター達の作品など、コンセプト重視のミュージック・ビデオを集めたプログラム。

RESMIX ELECTRONICA
日本人の監督にフォーカスしたジャパンツアー・オリジナル・プログラム。日本が誇る監督達とミュージシャン達との素晴らしいコラボレーションの数々を紹介する。

■レトロスペクティブ/特別企画
FOUR SEASONS OF TRAKTOR:
A Retrospective
世界中の広告賞を勝ち取る北欧のクリエイティブ集団「Traktor」のレトロスペクティブ。母国で放送禁止となった広告、ディレクターズ・カット等、オリジナリティ溢れる作品の集大成を一挙公開。

BECK RETROSPECTIVE
BECK自らが選んだ全18曲のミュージック・ビデオを一挙上映。『Loser』から最新作『Girl』まで、過去10年間にも及ぶBECKと才能溢れる監督達との軌跡を辿る。

TRIPLE THREAT
現在、世界で最も才能に溢れ、革新的で、型破りな3人の監督達。
アメリカの神童ジョニー・ロス、日本の野田凪、フランスのフランソワ・ヴォーゲルによる業界注目の特別プログラム!

Two By Mike Mills
2004 / dir. Mike Mills
世界中で影響力をもつマイク・ミルズのあまり知られていない秘蔵ショート・フィルム『Architecture of Reassurance』(1999)、『Not How, What Or Why But Yes 』(2004)の2本を上映。

GINGA
2005/dir.Hank Levine, Marcelo Machado, Tocha Alves
ロビーニョをはじめ様々なサッカー選手に焦点を当て、魅惑的で複雑なブラジル人の生き方を探ってゆくドキュメンタリー。
プロデュースは、『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス。

■長編作品
JUST FOR KICKS
2005 / dirs. Lisa Leone ・ Thibaut de Longeville
ヒップホップ・シーンにおけるスニーカー革命を追ったドキュメンタリー。知られざる裏の出来事、秘蔵の映像、ポップカルチャーに多大な影響を与えたカリスマ的登場人物にも要注目。

INFAMY(ワールドプレミア・ RESFEST New York)
2005 / dir. Doug Pray
グラフィティに魅せられた7人のライター達の日常に追るドキュメンタリー。SABER、ENEM、CLAW、TOOMER、などベテランライターの日々の生活を鮮烈に描く。

詳細は、http://www.resfest.jp