大河ファンタジー・ロマン『グイン・サーガ』が、2005年4月8日発売の『豹頭王の試練』で第100巻を達成。その発刊記念として、アニメ映像化などの「グイン・サーガ・プロジェクト」が始動する。

ミコット・エンド・バサラ株式会社、株式会社グループ・タック及び、株式会社天狼プロダクションの3社が、小説『グイン・サーガ』シリーズ(著:栗本薫、早川書房刊)のアニメーション映像化・マーチャンダイジングにおいて、共同によるプロジェクトを始動する事に合意。ミコット・エンド・バサラ株式会社は、昨年劇場公開されたフル3DCGアニメーション『APPLESEED』や、『Jam Films』『female』『8月のクリスマス』などの実写映画の製作を手がけ、世界市場を視野に入れたコンテンツのマネジメント・ビジネスを推進。今回、栗本薫氏の人気小説『グイン・サーガ』(1979年に第1巻発行)が、第100巻発刊を迎えたことに合わせて、本作の劇場用アニメーション映像化を中心とした様々なビジネス展開をワールドワイドに行うことを発表した。

映像制作は、アニメーション制作会社の株式会社グループ・タックが担当。『銀河鉄道の夜』『ストリートファイターⅢ』『タッチ』などの人気作品や、2005年末東宝系劇場公開予定の『あらしのよるに』など、多くのア二メーション作品を制作している。近年ではCG部門も立ち上げており、『グイン・サーガ』の映像化においては、CGアニメーションと2Dアニメーションの技術を併用した作品作りに期待が寄せられる。
また、株式会社天狼プロダクションは、作家・栗本薫の代理人として、各々のビジネス展開における『グイン・サーガ』の監修等を行う。

●グイン・サーガについて
自身の出生さえわからない豹頭の戦士グインの活躍を中心に、ヒロイック・ファンタジーの要素と『三国志』的な群像青春小説の要素を融合した、躍動感あふれる物語。多数の魅力的な登揚人物が、冒険、戦争、政治、恋愛、憎悪、恐怖、幻想など、あらゆる要素を含む劇的なストーり一展開のなかで翻弄され,成長したり破滅したりしてゆく様が描かれるこの物語は、発売以来、読者の圧倒的な支持を得、第一巻刊行から26年を経た現在も初版17万部、累計2,600万部を誇る一大ベストセラー&ロングセラー小説。(ひとりの作家が書きついでいる長編小説としては空前の規模であり、世界最長の小説としてギネスブックヘの申請をしたが、残念ながら該当するカテゴリーがないということで却下された)

●署者について
栗本薫(くりもと・かおる)
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒,1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。1978年栗本薫名義の『ぽくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・粟本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開している。ミュージカルエ房「天狼プロダクション」を設立し.ミュージカルの脚本・演出・作詞・作曲も手がけている。