天然のカオス、大森南朋
第2回映画上映専門家養成講座
[シネマ・マネジメント・ワークショップ]実習企画

劇場未公開、未ビデオ化作品を含む七夜限定上映
3月12日(土)〜18日(金) 渋谷ユーロスペースにて

実施団体
主催:映画上映専門家養成講座<TEAM NAMPO>
共催:特定非営利活動法人映画美学校
   財団法人国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)
 コミュニティシネマ支援センター
支援:文化庁(平成16年度文化庁芸術団体人材育成支援事業)
協力:ユーロスペース
アテネ・フランセ文化センター ほか
※ 本企画は、上映者育成のための総合講座「第2回映画上映専門家養成講座
〔シネマ・マネジメント・ワークショップ〕」の実習として実施するものです。

企画内容
現在女性を中心に人気急上昇中の映画俳優、大森南朋(おおもり・なお)の出演作・監督作を7日間にわたって特集上映する。大森南朋とは、作品ごとに全く異なる印象を与え、一瞬見ただけでは彼と分からせない”匿名性”を武器に、この2年間で20本近くの日本映画に出演し、名監督たちの信頼を集めている俳優である。ジャンルや役柄・製作規模の大小にこだわることのない、神出鬼没ともいえるフィルモグラフィーの中から垣間見えるのは、未来永劫、観客が確固たる印象を持つ余地を与えない曖昧な存在感である。現実世界は殺伐とし、不安なことが多いからこそ、人々が求めるのはもはや癒しではなく、自分の姿と重ね合わせられる彼のような人物なのだ。そんな、努力をしても手に入れられない”ナチュラル・カオス”な魅力を見せている作品を選んだ。
具体的には、代表作の『殺し屋1』『ヴァイブレータ』に加え、過去映画館で上映されてこなかった自主映画や、作品のクオリティーは高いものの、アダルト映画ゆえに女性の間で敬遠されてきた『新・痴漢日記』などを選び、希少性の高いラインナップとなった。
彼にとって初海外作品『デーモンラヴァー』(オリヴィエ・アサイヤス監督/本作に続き、最新作『Clean』が今年度カンヌ映画祭コンペ部門に出品)や人気俳優との共演作『乱歩地獄』(浅野忠信、松田龍平共演)の公開が控えている2005年は、新たな観客に認知され、さらなる飛躍の可能性を秘めた年である。その波の後押しになればというのが本企画の狙いである。

尚、本企画は財団法人国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)、NPO法人映画美学校、コミュニティシネマ支援センター主催で開催中の、上映者育成のための総合講座「映画上映専門家養成講座」の実習として、文化庁の支援を受けて開催するものである。

上映作品(7プログラム)
3/12『殺し屋1』三池崇史監督/2001年/プレノンアッシュ/128分/35mm
3/13『夢なら醒めて・・・・・・』サトウトシキ監督/2002年/日本スカイウェイ/103分/35mm
3/14『春眠り世田谷』山田英治監督/2001年/井の頭映画社/80分/ビデオ上映
3/15『ENCLOSURE』(劇場初公開)中井友昭監督/2003年/映画美学校/78分/ビデオ上映
3/16『短篇集』(計4本)
『忘れられぬ刑事たち』(全長版)(未ソフト化作品)
篠崎誠監督/2003年/コムテッグ/約25分/ビデオ上映
『リハビリ刑事』(未ソフト化作品)大森南朋監督/2003年/コムテッグ/約10分/ビデオ上映
『ストロベリーフィールド』(未ソフト化作品)
堀江慶監督/2003年/スローラーナー/25分/ビデオ上映
『パチンコファイトクラブ』(未ソフト化作品)
木下ほうか監督/2001年/3分/ビデオ上映
3/17『新・痴漢日記』(劇場初公開)富岡忠文監督/1999年/東映ビデオ/81分/ビデオ上映
3/18『ヴァイブレータ』廣木隆一監督/2003年/ステューディオ・スリー、シネカノン/95分/35mm

会期
2005年3月12日(土)〜18日(金)(連日夜9時スタート)/3/16(水)の上映前にゲストトーク有り(出演者:『春眠り世田谷』の山田英治監督他予定)

会場
東京都渋谷区桜丘町24-4 東武富士ビル  ユーロスペース(渋谷駅南口から徒歩2分) (スクリーン2/106席)  TEL. 03-3461-0211

入場料
一般:当日券=\ 1,300  前売1回券=\ 1,000  前売3回券=\ 2,600
ユーロスペース会員・映画美学校学生:当日券=\ 800(当日券のみ)
※前売券1月21日(金)より発売開始。詳しくはホームページでご確認ください。

特集上映問い合わせ先
『天然のカオス、大森南朋』ホームページ http://blog.livedoor.jp/nampo2005/