世界が圧倒された、この真実の重さと少女たちのまなざしに。

1996年までアイルランドに実在し、延べ3万人の少女たちが収容されたマグダレン修道院。キリストによって改心した娼婦マグダラのマリアにちなんで名付けられたその修道院は、性的に“堕落した”女性たちを神の名の下に矯正する施設としてカトリック教会によって作られた——。

1964年、アイルランドのマグダレン修道院に同じ日に収容された3人の少女たち。まわりの少年たちを“惑わす”とされて修道院に送られた美しい孤児バーナデット、いとこにレイプされた少女マーガレット、赤ん坊と引き離された未婚の母ローズ。
彼女らは冷酷なシスターたちに労働力として酷使され、閉ざされた環境の中で全ての人間性を剥奪されながらも、決して最後まで希望を失わず、生きるために凛として運命に立ち向かいます。
“誰の心からも希望だけは奪えない”というその叫びは、名作『ショーシャンクの空に』を思い起こさせ、彼女たちの美しく力強いまなざしはすべての観客を圧倒的な感動で包み込んでいきます。

孤児で気の強いバーナデットにはこれが映画デビューとなるノーラ=ジェーン・ヌーン。マーガレットには『エニグマ』のアンヌ=マリー・ダフ。ローズには舞台出身のドロシー・ダフィという個性的な顔ぶれ。また、憎々しいほど厚顔なシスター・ブリジットには『ヘンリー5世』『恋の骨折り損』のジェラルディン・マクイーワンが扮し、その無垢な魂ゆえに破滅していくクリスピーナ役は、『ジャニスのOL日記』主演が記憶に新しいアイリーン・ウォルシュが演じています。
監督・脚本は『マイ・ネーム・イズ・ジョー』でカンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞した名優でもあるピーター・ミュラン。『オーファンズ』に続く長編監督作2作目となる本作品でヴェネチア国際映画祭グランプリ<金獅子賞>を受賞しました。

ミュラン監督は、これまで隠されてきたその犠牲の大きさに愕然とし、不当な扱いに怒りを覚え、彼女たちの物語に触発されて脚本を書き上げたのです。
『マグダレンの祈り』は、10月、恵比寿ガーデンシネマにて公開になります。

本作品の基本情報に加え、マグダレン修道院、アイルランドのカトリック教会の歴史を紐解く読み物を掲載して参ります。
また、先日初来日を果たした主演ノーラ=ジェーン・ヌーンの来日会見の模様も近日アップ予定です。

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       映画『 マ グ ダ レ ン の 祈 り 』は
  10月、恵比寿ガーデンシネマにて“希望と祈り”のロードショー!
        http://www.magdalene.jp
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