伝説的映画監督レニ・リーフェンシュタール101回目の誕生日(1902年8月22日生)と8月23日からの新作公開を記念して、オールナイト・イベントを開催します。あの歴史的傑作『民族の祭典』の総集編が、初めてスクリーンで、35mmフィルムで上映されます。北村道子氏×伊藤俊治氏によるスペシャル・トークもあります。

日時:8月22日(金) 23:30開場 23:40スタート (当日20:00より整理券付きチケット販売)
場所:シネセゾン渋谷
料金:2800 均一

●23:40〜 スペシャル・トーク 北村道子氏×伊藤俊治氏
 北村道子(スタイリスト)
  75年よりスタイリストとして活動し、86年フリーに。雑誌はもちろん、映画、ドラマ、CM、舞台、PV等でも活躍。主な映画作品に『幻の光』『殺し屋・1』『アカルイミライ』など。レニ・リーフェンシュタールと仕事をした経験も持つ。

 伊藤俊治(美術史家)
  美術史・写真史・美術評論・メディア論を中心に、建築・デザインから音楽・映画まで19世紀・ 20世紀文化全般にわたる旺盛な評論活動を展開。主な著書に「裸体の森へ」「20世紀写真史」など。東京藝術大学教授。写真集「レニ・リーフェンシュタール LIFE」に序文を執筆している。

●24:20〜 民族の祭典 総集編
 (1936年/モノクロ/35mm/138分)東京国立近代美術館フィルムセンター収蔵作品(東宝東和提供)
  1936年にヴェネチア映画祭で上映された「オリンピア」は、各国での公開時に、16ヶ国の編集バージョンが作られ、日本では戦前、現・東宝東和の創設者、川喜多長政氏の輸入・配給によって1940年(昭和15年)に、『民族の祭典』、『美の祭典』として公開された。川喜多氏は、戦後、戦前の栄光から一転して困窮生活を送るレニを援助する目的から60年代に再び「オリンピア」を輸入。日本で一部・二部を1本にまとめた「総集編」が製作されたが、LDとして発売された(現在は廃盤)のみで劇場公開はされなかった。1999年に、「オリンピア」のフィルムは東京国際近代美術館フィルムセンターに寄贈され、『民族の祭典 オリンピア第一部』(35mm85分)、『美の祭典 オリンピア第二部』(35mm81分)と、総集編が収蔵されている。今回、レニ本人とフィルムセンターの特別許可を得て、その総集編が初めてスクリーンで上映される。

●02:50〜 レニ
 (1993年/カラー/35mm/188分)監督:レイ・ミュラー 出演:レニ・リーフェンシュタール/ホルスト・ケットナー 93年国際エミー賞/95年キネ旬8位他多数受賞
  『アフリカへの想い』の監督レイ・ミュラーがレニ・リーフェンシュタールの90年以上に及ぶ波乱に富んだ人生をあますところなく描いた3時間におよぶ傑作ドキュメンタリー。レニを知るに絶好の作品である。

『ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海』『アフリカへの想い』
8月23日(土)よりモーニングショー/9月よりモーニング&レイトロードショー
シネセゾン渋谷にて TEL:03−3770−1721
配給:東京テアトル/エスピーオー