諏訪敦彦監督作品『H story』公開記念
キャロリーヌ・シャンプチエが見た“TOKYO”写真展
8/9(土)より テアトル新宿ロビーにて

日本の光は、目眩(めまい)せんばかりの眩い光。
そして、夜でも、ネオンなど、様々な種類の光の多い国。
そして私は、光とは対照的に、暗闇にも大変興味を持っています。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』。
眩しい光とは対照的な、深みのある暗さ・・・。
……………………………………キャロリーヌ・シャンプチエ

いよいよ公開される諏訪敦彦監督作品『H story』。その撮影監督として急遽来日したキャロリーヌ・シャンプチエ。
『H story』で“HIROSHIMA”を撮った彼女は、今度はスチールカメラで“TOKYO”を撮りおろした。
ジャン=リュック・ゴダール、フィリップ・ガレル監督の右腕として活躍する彼女の目に“TOKYO”は、どのようにうつったのだろうか?

第54回カンヌ国際映画祭“ある視点”部門公式出品作品
諏訪敦彦監督作品 撮影監督:キャロリーヌ・シャンプチエ
ベアトリス・ダル 町田康 馬野裕朗
プロデューサー:仙頭武則 照明:和田雄二 録音:菊池信之 美術:林千奈
音楽:鈴木治行 編集:諏訪敦彦+大重裕二 制作:サンセントシナマワークス
製作:電通、IMAGICA、WOWOW、東京テアトル 配給:東京テアトル
<2001年/日本映画/35mm/111分>

これほどまでに真実の私を撮った映画があっただろうか
………………………..ベアトリス・ダル

1959年、アラン・レネ監督『二十四時間の情事』。広島で出会った男と女。
40年後、あの時とおなじ場所で、また、そのような男女が生まれる。HIROSHIMA そこはいつしか新たな愛の生まれた場所になった。
誰も気付かないうちに・・・。ベアトリス、彼女さえ・・・。
8/2(土)よりテアトル新宿にてレイトロードショー!!
連日21:20より1回上映 ◎公式HPアドレス www.cine-tre.com/hstory/
特別鑑賞券¥1500(税込)絶賛発売中!当日一般¥1800/学生¥1500/シニア・毎週水曜日¥1000

■キャロリーヌ・シャンプチエ

1975年、フランスの名門校IDHECを卒業。
その後、ウィリアム・ルプチャンスキーのキャメラ助手を経て、80年にはシャンタル・アッケルマンの『一晩中』で撮影監督に就任。
86年、ゴダールのTV映画「映画というささやかな商売の栄華と衰退」で撮影監督を務め、以来数々のゴダール作品を担当。
ジャック・リヴェット(87/『彼女たちの舞台』・84/『地に堕ちた愛』・81/『北の橋』)、
フィリップ・ガレル(91/『ギターはもう聞こえない』)、
ブノワ・ジャコ(95/『シングル・ガール』・89/『デザンシャンテ』)といったシネアストたちの信頼も篤く、
日本でも人気の高いジャック・ドワイヨン(97/『ポネット』・88/『15才の少女』・87/『恋する女』)とは旧知の仲である。
またIDHEC時代より数本の短篇作品を手がけており、その内の1本『MAREE HAUTE』(98)はカブール映画祭<グランプリ>を受賞している。
その他の主な撮影監督作品に、『右側に気をつけろ』(86/ジャンリュック・ゴダール監督)、
『魂を救え!』(92/アルノー・デプレシャン監督)、
『ゴダールの決別』(92/ジャン=リュック・ゴダール監督)、
『ドライクリーニング』(96/アンヌ・フォンテーヌ監督)、
『夜風の匂い』(98/フィリップ・ガレル監督)がある。
近年では、ジャンヌ・モロー主演『デュラス 愛の最終章』(01/ジョゼ・ダヤン)、
『Novela』(01/Cedric Anger監督)、そして最新作に『Guerre a Paris, La』(02/Yolande Zauberman監督)がある。