東京に暮らす20代の女性たち。彼女たちが直面するのは、現実の厳しさ、孤独、壊れてしまいそうな夢、ほのかな愛。やがては空に吸い込まれてゆくそんなものたち。「東京の空」だけが彼女たちの全てを見つめ、見ず知らずの存在だった彼女たちを結びつける。
観るものを、これが自分自身の物語でもあるかのように感じさせてしまう不思議な力をもつ、全く新しいスタイルのシネエッセイ。
板谷由夏、井川遥、仲村綾野、高木郁乃、孫正華、本上まなみの6人が、与えられた役柄を自分の中に引き受け、素顔もさらけ出している。彼女たちは『演じた』自分のではなく、それぞれの役を『生きた』のだ。そんな奇跡とも言えるような時間をつむぎだしたのは、今回が初映画監督作となる石川寛。「資生堂マシェリ」など、女の子の日常をふわりと切り取る独白の作風で知られるCFディレクター。

2002年夏、シネセゾン渋谷ほかにてロードショー公開

□作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3284