河瀬直美監督が、カンヌ映画祭に続き新作「火垂(ほたる)」を出品
し、第53回ロカルノ国際映画祭(スイス)で「国際批評家連盟賞」と
「ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞」をダブル受賞した。
 3年前のフランス・カンヌ国際映画祭で史上最年少のカメラドール(
新人賞)を受賞し、話題になり、今回が2作連続受賞となった。
 「火垂(ほたる)」は、河瀬監督の出身地である奈良を舞台に、母に
捨てられてストリッパーになった娘と、母を知らずに育った陶芸家の青
年との間で苦悩を乗り越えて愛が芽生える物語。奈良の四季を1年間か
けて撮影した長編。
 かなり前から新作が待望しされていたが、ロカルノ国際映画祭出発前
にマスコミに公開された作品は、見たもの誰もに美しい四季をしっかり
スクリーンに捕らえ、その中で人の心の情愛の変化が見るものに不思議
な感動を残していると思います。
 日本での公開は、来春になる予定だが、サンセントシネマワークス製
作の新作が映画ファンにとっては、今後目が離せなくなりそうだ。
 10月には、東宝系で公開される新世紀サイバーアクション超大作
『五条霊戦記//GOJOE』、今年のカンヌで話題になった『ユリイカ』と
チェックしてほしい。