第53回カンヌ国際映画祭で、大島渚監督の「御法度」が16日に上映され、賛
否両論になっているが、18日には青山真治監督、役所広司主演の「ユリイカ」が
公開された作品の上映時間が3時間37分と長編であるため、1回限りの上映では
あるのかもしれないが早朝の上映にも関らず終了と同時に大きな拍手が起こったと
新聞各紙が報じている。
 この「ユリイカ」という作品。プロデューサーは、あのいつも話題作を提供し、
映画ファンを裏切らないと定着してきたサンセット・シネマワークスの仙頭武則プ
ロデューサーの作品。
 第50回カンヌ映画祭で、自らプロデュースした作品「萌の朱雀」で新人監督賞
を受賞した河瀬直美監督と結婚し、その後「りんぐ」「らせん」「M/OTHER」
「豚の報い」と話題作を常に提供し、カンヌ映画祭は、2年連続、3度目の参加。
 「ユリイカ」の日本公開は、今秋、テアトル新宿ほか全国ロードショー公開され
るが、上映時間が3時間を超えるため、カットせずに公開される予定。

 ところで、ストーリーだが、北九州を舞台に過去の苦しみから逃れない人々の再
生を描く物語。苦しみの過去とは・・・バスジャック事件で生き残ったバスの運転
手(役所)と中学生と小学生の兄妹が事件から2年後に再会し擬似家族を築く様を
描いた内容。最近、バスジャックが実際に起きているが、あまりにも似ている設定
ではあるが、全編モノクロ・シネマスコープという作品がかなり映像に印象を残し
ているようだと・・・。
 モノクロにした意味、「ユリイカ」とは?

 まずは、来週、都内で凱旋お披露目試写会が行われる