『救命士/Bringing 0ut the Dead』
1999年アメリカ映画/118分/カラー/シネマスコープ/ドルビーステレオ
製作:パラマウント・ピクチャーズ/配給:ブエナビスタ

・2000年正月第3弾 渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー

<INTRODUCTION>
巨匠マーティン・スコセッシと脚本家ポール・シュレーダー_。『タクシードライ
バー』で世界中を震憾させた黄金のコンビが復活し、衝撃の話題作を誕生させまし
た。彼らが再び挑んだのは、大都会の悪夢。サイレンが鳴り響き、ライトをきらめ
かせながら、瀕死の人々を乗せた救急車がニューヨーク市の夜を駆け抜けていく。
同乗するのは、救急救命士たち。主人公のフランク・ピアースも、その一人だ。長
年にわたり人々の生命を救い、また失うことの繰り返しで魂をすり減らし、数えき
れないほどの悲劇の目撃者であることに耐え切れなくなっている男。映画は、精神
的崩壊と救済の瀬戸際に立つフランクの56時間、2日と3夜を追っていく。

原作者ジョー・コネリーは、自らも救命士として10年間ニューヨークのエマージェ
ンシー・メディカル・サービスに勤務していた経験を持つ。「それは世界一素晴し
い仕事だが、最悪の仕事でもある。人命を救助するほど悦びを覚えることはないが
その悦びは色褪せていく。人間が死んでいくのを見続け、あまりにも多くの悲劇を
目撃すると、そのことが頭から離れなくなってしまうんだ。それらは『出ていって
くれ』と願う程になるまでに私の中に蓄積されてしまった。私にとって、本を書く
ことが人の生命を救う新たな方法になったんだ」
主演のフランク役はハリウッドを代表する演技派俳優ニコラス・ケイジ。共演には
ケイジの妻でもあるパトリシア・アークエット、そして、ジョン・グッドマン『コ
ン・エアー』のビング・ライムズ、『プライベート・ライアン』のトム・サイズモ
アといった個性豊かな顔ぶれが勢ぞろいしています。
舞台となるのは、ジュリアーニ市長体制のもと危険なイメージを払拭する以前の、
1990年代前半のニューヨーク。麻薬戦争が猛威をふるっていたコカイン全盛期で、
犯罪のはびこる暗黒の“ヘルズ・キッチン(地獄の台所)”周辺が再現された。

<STAFF>
監督: マーティン・スコセッシ
脚本: ポール・シュレーダー

<CAST>
主演: ニコラス・ケイジ
共演: パトリシア・アークエット、ジョン・グッドマン
    ビング・ライムズ、トム・サイズモア