日本アカデミー賞ほか国内映画賞34部門を受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、直木賞受賞作家である中島京子の同名小説を映画化する最新作『長いお別れ』が5月31日(金)に全国ロードショーとなります。父の70歳の誕生日。久しぶりに帰省した娘たちに母から告げられたのは、厳格な父が認知症になったという事実だったー。ゆっくり記憶を失っていく父との、お別れまでの7年間。それは、思いもよらない出来事と発見に満ちた日々。蒼井優、竹内結子、松原智恵子、山﨑努という、日本映画界が誇る豪華実力派俳優陣の共演で贈る、笑って泣いて、前に進んでいく家族たちの、新たな愛の感動作です!
この度、本作の本編映像が解禁となります!

今回解禁された映像は、東(ひがし)家の次女:芙美役の蒼井優と芙美の中学時代の同級生である道彦役を演じる中村倫也がばったり再開を果たすシーン。父である昇平が家を抜け出し、徘徊しているという知らせを受けて必死でその姿を探しまわっていた芙美が、偶然にも父を見つけてくれていた道彦と再び出会い、中学時代の懐かしい思い出話に花を咲かせる様子が描かれている。すべてを忘れていくはずの昇平も当時の記憶が甦ったのか、二人の会話に加わる姿が茶目っ気たっぷりに映し出されていて、原作を映画化する上でのこだわりでもあった、おかしみやユーモアを交えた映像となっている。

また、この再開をきっかけに芙美と道彦は恋人同士になるのだが、道彦はバツイチ子持ちという複雑な事情があり、、、。父の病と向き合い、自分を見つめ直して行く中で、芙美は二人の関係にどう答えを出していくのか。夢と恋愛に思い悩み、人生の岐路に立たされる彼女の変化にも注目です。

中野監督は中村さんに対し、「とても自然体なお芝居をされる方です。中村さん自身のリズムで自由に演じていただきました。」と全幅の信頼を寄せていることを明かしつつ、「でも、実は中村さんの出演シーンで雨が降ることが多く、3回撮影が流れたことがあったんです。それはすごく苦労しました。中村さんは雨男かもしれないですね(笑)。」と冗談交じりに当時の苦労話を暴露。しかし、話題作への出演が目白押しの超人気俳優はそれだけでは終わらない!中野監督曰く、「でも、今日こそ撮らなきゃ!という日には、雨という天気予報すらも蹴散らして太陽を呼んでくれました。“持ってる”方です(笑)。」と、奇跡のエピソードを明かしている。この奇跡によって仕上がったのが今回解禁されたシーンであり、雨によって三連敗を喫した中、最後は雲間から照らし出される陽射しによって微かな陰影が生まれる奇跡的なショットに仕上がったのだとか。

近い将来65歳以上の1/5が発症するという(出展:厚生労働省)病、認知症。決して他人事ではなく、いつ、誰にでも起こりうる家族の日常を、あたたかな眼差しをもって、優しさとユーモアたっぷりに描いた本作。悲しむだけではない、新しい認知症の捉え方に、誰もが心温まる物語となっています。

■本編映像
https://youtu.be/EGk-eN031vs

監督:中野量太 出演:蒼井優 竹内結子 松原智恵子 山﨑努
北村有起哉 中村倫也 杉田雷麟 蒲田優惟人
脚本:中野量太 大野敏哉 原作:中島京子『長いお別れ』(文春文庫刊)主題歌:優河「めぐる」
企画:アスミック・エース Hara Office 配給・制作:アスミック・エース 
©2019『長いお別れ』製作委員会 ©中島京子/文藝春秋
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