『荒野にて』光石研・石井裕也・大久明子・・ヴェネチアが認めた才能に日本でも絶賛コメント集まるチャーリー・プラマーの瑞々しさ光る劇中・メイキング場面写真解禁
長年連れ添った夫婦の絆が揺らぐ姿を描き、数々の賞を受賞した『さざなみ』など、深く繊細な人間ドラマを魅せるアンドリュー・ヘイ監督最新作『荒野にて』を、4月12日(金)
ヒューマントラストシネマ渋谷 他にて全国順次公開いたします。
母に捨てられ、父を亡くし、愛してくれる人を全て失った15歳の少年チャーリーが、自分の居場所を探し求める姿を繊細に描きあげる本作。主演のチャーリー役を演じるのはチャーリー・プラマー。孤独、やるせない心の痛みを瑞々しく演じ、第74回ヴェネチア国際映画祭にてマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した若き期待の新星だ。更にスティーヴ・ブシェミ、クロエ・セヴィニーら個性派俳優が脇を固め、ヘイ監督の世界を創り上げていく。
この度本作の見どころのひとつであるヴェネチア国際映画祭が認めた才能、主演チャーリー・プラマーの劇中写真・メイキング写真が解禁されました。孤独な少年チャーリーが唯一心を通わせる競走馬ピートを厩舎から連れ出す写真は、淡い空模様広がる中、まるでスポットライトのように夕日の光に照らされたチャーリーとピートの姿が切り取られています。また、本編の中でも印象的な、チャーリーとピートが道中立ち寄る川辺での一コマでは、過酷な荒野で酷使した体と心を癒し、安らぎの表情を浮かべるとともに、大自然の美しさに触れた瞬間をとらえている。一方、アンドリュー・ヘイ監督と談笑しているオフショットからは、才能豊かな俳優としてのチャーリー・プラマーとは打って変わり、まだ撮影当時17歳のあどけなさ残す等身大な表情をのぞかせる。
そんなイノセントな美しさを備えたチャーリー・プラマーの魅力に日本の各界の著名人からもラブコールが寄せられています。順不同にてご紹介します。
チャーリー・プラマー、少年の美点の結晶体みたいだった。
馬より崇高な生き物に見える瞬間すらあった。
山内マリコさん(作家)
チャーリー・プラマーの眼差しが頭から離れない。その眼差しの奥に、スタッフ・キャストの誠実さが。
チャーリー、もう抜けられないね。そして僕もいつか、君の様に演じたい!
光石研さん(俳優)
少年が馬と一緒にとぼとぼと荒野を歩いている。おカネも食べ物もないのに、少年は馬をどうにか救おうとしている。
たぶん、この光景を一生忘れない。人生そのものじゃないか、と思う。それにしてもチャーリー少年、最高に魅力的でした。
石井裕也さん(映画監督)
また、その他にも本作に絶賛コメントが寄せられましたので、併せてご紹介の程お願い致します。
チャーリーとピートの家は、この地上には求めるべくもなかったのかもしれない。
それくらい、二つの命は美しい。
大九明子さん(映画監督『美人が婚活してみたら』)
始まって数分でこれは名作だと確信した。『ギルバート・グレイプ』+『シービスケット』。
スクリーンを見つめながら、いつかの自分と重なり、胸が壊れそうだった。
樋口毅宏さん(作家)
大自然の荒野と人間社会の荒野。
二つの荒野をさまよう少年が遂に掴んだものを少年に還って僕も掴みたい。
志茂田景樹さん(作家 よい子に読み聞かせ隊 隊長)
少年も競走馬も、その生を翻弄される脆く儚い存在だけれど、そのうちにある仄かな強さ靭やかさが、眩しく輝いて見える。
小林エリカさん(作家、マンガ家)
少女が言った。他に行く場所がないと身動きが取れなくなる、と。少年はその夜、旅立ち、大切なものをまたひとつ失った。
どんな恐ろしい荒野でもさすらえばいいんだ、たったひとつの居場所を求めて。
『荒野にて』は、どこにも行けない時代に、どこかに行く意志を肯定してくれる、美しい一編の詩だ。
中川龍太郎さん(映画監督)
圧倒的に無関心な世界をひとりさまよう少年を、ここまで容赦なく描いた作品は少ない。最後の救いさえ切なく心に響く。
金原瑞人さん(翻訳家)
みずみずしくもハラハラさせる青春の素晴らしいドラマ。
チャーリーが走るたびに僕の10代の記憶が甦ります。とてもいい映画です。
ロバート キャンベルさん(日本文学研究者)
雨風をしのぐ屋根と火と暖かい布団と家族?当り前のことの大切さを改めて感じまふなー、まふまふ。
ホンマタカシさん(写真家)
居場所探しでもがき続ける少年の姿に、自分探しの過去ある人は強烈な衝撃を受けるはず。監督、マジ天才。
よしひろまさみちさん(映画ライター)
アメリカ西部の荒野の映像を楽しみに出かけたものの(もちろん美しかった)、
心に残ったものは青年の消えそうで消えない人間の良心。その心根に賭ける監督の想いだった。
アメリカ北西部の荒野を美しく捉えたヘイ監督はイギリス人だった。外からアメリカを見たものにしか描けない美しさがあった。
その美しさと、消えそうで消えない人間の良心、その心根を信じている監督の想いがこの映画を支えている。
平野太呂(写真家)
十代の若者の孤独、頼りたい気持ち、頼られたい気持ち、また喪失感を淡々としながらも強力に描いた作品です。こういう映画に気づかないとなればもったないない!
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
北米では今最も勢いがある気鋭スタジオ「A24」が配給したことでも話題の本作、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで開催されている「未体験ゾーンの映画たち2019」にて特別先行上映が決定しております。
監督:アンドリュー・ヘイ『さざなみ』 出演:チャーリー・プラマー 『ゲティ家の身代金』、スティーヴ・ブシェミ、クロエ・セヴィニー、トラヴィス・フィメル
配給:ギャガ 原題:LEAN ON PETE/2017/イギリス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/122分/字幕翻訳:栗原とみ子
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The British Film Institute 2017