「日本におけるイタリア年」をきっかけに 2001 年の春に始まり、毎年 1
万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例のイベント「イタリア映画祭2019」として開催が決定、今年で19回目を迎える。
今年の上映作品は、新進気鋭から巨匠まで、世界の映画祭を席巻した作品もあれば、ドラマ、コメディー、ロマンス、クライム、歴史などバラエティに富んだ各ジャンルが取り揃えられ、旬な新作14本が日本初お目見えとなる。
また、<アンコール上映作品>は、昨年惜しまれつつもこの世を去ったイタリア映画の巨匠、ヴィットリオ・タヴィアーニ監督とエルマンノ・オルミ監督を追悼し、日本で劇場上映権のない5作品が特別に上映される。その他、短編
1 本も上映される。

『輝ける青春』『フォンターナ広場─イタリアの陰謀』の巨匠マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ監督の最新作『女性の名前』は、現代の風潮を捉えたセクシャル・ハラスメントに立ち上がる一人の女性の物語。
2018 年カンヌ国際映画祭<主演男優賞>ほか数々の賞を受賞し話題となった『ドッグマン』(8
月公開)、ムッソリーニが現代によみがえる『帰ってきたムッソリーニ』(仮題)(今秋公開)、実在の名画盗難事件をもとにした『盗まれたカラヴァッジョ』(仮題)も特別に上映される。
また、ベルリン、ベネチアそれぞれのコンペティション部門に出品された『私の娘よ』、『カプリ島のレボリューション』など旬のイタリア映画が一挙に揃うチャンスは見逃せない。
例年通り、来日ゲストが登壇する開会式や各作品の上映後に行う
Q&A、サイン会も予定しており、旬のイタリア映画に触れ合う貴重な機会となる。映画祭は東京のほか大阪(ABCホール)でも開催が決定している。

会期・会場: 4月27日(土)~5月4日(土・祝)
有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町 2-5-1 有楽町マリオン 11 階)
主催:イタリア文化会館、朝日新聞社、イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ
後援:イタリア大使館 協賛:コスタクルーズ日本支社、FCA ジャパン株式会社
協力:株式会社 帝国ホテル、アリタリア-イタリア航空
公式サイト:http://www.asahi.com/italia/
一般の方のお問合せ:050-5542-8600(ハローダイヤル:~4月26日)/03-5221-0070(会場、会期中のみ)
※前売り券販売開始は3月16日(土)10:00から
※前売り一般1,450円/学生・60歳以上1,350円、当日一般1,700円/学生・60歳以上1,600円

<イタリア映画祭 2019 大阪>
会期:5月18日(土)~19日(日) 会場:ABCホール(大阪市福島区福島 1‐1‐30)

日本未公開作品

・A『私の娘よ』 Figlia mia/2018, 96min
(監督:ラウラ・ビスプリ/出演:ヴァレリア・ゴリーノ、アルバ・ロルヴァケル
・B『女性の名前』 Nome di donna/2018, 92min
(監督:マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ/出演:クリスティアーナ・カポトンディ、ヴァレリオ・ビナスコ
・C『私が神』 Io c’è/2018, 100min
(監督:アレッサンドロ・アロナディーオ/出演:エドアルド・レオ、マルゲリータ・ブイ)
・D『幸せな感じ』 Euforia/2018, 115min
(監督:ヴァレリア・ゴリーノ/出演:リッカルド・スカマルチョ、ヴァレリオ・マスタンドレア)
・E『ルチアの恩寵』 Troppa grazia/2018, 110min
(監督:ジャンニ・ザナージ/出演:アルバ・ロルヴァケル、エリオ・ジェルマーノ)
・F『アルマジロの予言』 La profezia dell’armadillo/2018, 99min
(監督:エマヌエーレ・スカリンジ/出演:シモーネ・リベラーティ、ピエトロ・カステッリット)
・G『ある日突然に』 Un giorno all’improvviso/2018, 88min
(監督:チーロ・デミリオ/出演:アンナ・フォリエッタ、ジャンピエロ・デ・コンチリオ)
・H『カプリ島のレボリューション』 Capri-Revolution/2018, 122min
(監督:マリオ・マルトーネ/出演:マリアンナ・フォンターナ、レーノート・ショルテン・ヴァン・アシャット)
・I『憶えてる?』 Ricordi?/2018, 106min
(監督:ヴァレリオ・ミエーリ/出演:ルカ・マリネッリ、リンダ・カリーディ)
・J『月を買った男』 L’uomo che comprò la luna/2018, 103min
(監督:パオロ・ズッカ/出演:ヤコポ・クッリン、ベニート・ウルグ)
・K『彼女は笑う』 Ride/2018, 95min
(監督:ヴァレリオ・マスタンドレア/出演:キアラ・マルテジャーニ、レナート・カルペンティエーリ)
※『彼女は笑う』には同監督の短編『サンテンハチジュウナナ』(Trevirgolaottantasette/2005/12min)が先立って上映されます
・L『帰ってきたムッソリーニ』(仮題) Sono tornado/2018, 99min
(監督:ルカ・ミニエーロ/出演:マッシモ・ポポリツィオ、フランク・マターノ)
・M『ドッグマン』 Dogman/2018, 103min
(監督:マッテオ・ガッローネ/出演:マルチェッロ・フォンテ、エドアルド・ペッシェ)
・N『盗まれたカラバッジョ』(仮題) Una storia senza nome/2018, 110min
(監督:ロベルト・アンドー/出演:ミカエラ・ラマッツォッティ、アレッサンドロ・ガスマン)

アンコール上映作品

・V『サン★ロレンツォの夜』 La notte di San Lorenzo/1982, 107min
(監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ/出演:オメロ・アントヌッティ、マルガリータ・ロサーノ)
・W『ひばり農園』 La masseria delle allodole/2007, 117min
(監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ/出演:パス・ヴェガ、モーリッツ・ブライプトロイ)
・X『情熱とユートピア』 La passione e l’utopia/2014, 93min
(監督:マリオ・カナーレ)
・Y『聖なる酔っ払いの伝説』 La leggenda del santo bevitore/1988, 129min
(監督:エルマンノ・オルミ/出演:ルトガー・ハウアー、アンソニー・クェイル)
・Z『ポー川のひかり』 Centochiodi/2006, 94min
(監督:エルマンノ・オルミ/出演:ラズ・デガン、ルーナ・ベンダンディ)