映画人生60周年を飾る監督・木村大作による”美しい時代劇” 『散り椿』が第42回モントリオール世界映画祭にてグランプリに次ぐ ”審査員特別賞”を受賞!!
本日9月4日(現地9月3日19:00より)に第42回モントリオール世界映画祭の授賞式が行われ、木村大作監督最新作『散り椿』(英語タイトル:SAMURAI’S PROMISE)がコンペティション部門でグランプリに次ぐ審査員特別賞を受賞致しました!
本作、『散り椿』は、過去日本アカデミー賞最優秀撮影賞を5回受賞、キャメラマンとしてだけでなく映画監督としても『劔岳 点の記』(2009)で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞している日本映画界の巨匠・木村大作が、三度目の監督作として挑んだ作品です。黒澤明監督作品『隠し砦の三悪人』の撮影助手からキャメラマンのキャリアをスタートさせ、『用心棒』『椿三十郎』『どですかでん』と黒澤明に従事してきた木村大作が映画人生60周年を迎える作品として、盟友の 小泉堯史が脚本を手がけ初タッグを組み、監督として初の時代劇に臨みました。
主演には幅広い世代から絶大な支持を受ける国民的俳優・岡田准一。本作では、かつては藩を追放されるも妻の最期の願いを胸に藩の不正や権力に立ち向かっていく男・瓜生新兵衛(うりゅう しんべえ)を儚くも強く演じます。また、道場の四天王の一人という役柄から、撮影前から殺陣の稽古に励み、激しく鋭い剣豪アクションに臨みます。また、共演には『MOZU』『クリーピー 偽りの隣人』『CRISIS公安機動捜査隊特捜班』など、TVドラマや映画の話題作に立て続けに出演する演技派俳優・西島秀俊。岡田准一演じる新兵衛と共に道場の四天王の一人で、持ち前の頭脳明晰さで藩主の側用人として頭角を現す榊原采女(さかきばら うねめ)を演じます。また、新兵衛の妻・篠(しの)を麻生久美子、篠の妹・坂下里美(さかした さとみ)を黒木華、篠の弟・坂下藤吾(さかした とうご)を池松壮亮が演じ、本作に花を添えます。かつての親友であり、一人の同じ女性を想いあう恋敵でもある役柄をそれぞれ演じる岡田准一と西島秀俊の、静かに熱く対峙する姿は話題となること必至です。
先日8月27日に、作品の完成を記念し、豪華キャストが一堂に会しての完成報告会見と完成披露舞台挨拶を実施。日本国内でその“美しい時代劇”がお披露目して話題を呼んだばかりですが、世界の映画祭でいち早く評価された形となりました!!本映画祭は、木村大作監督が19年前に『鉄道員』(1999)にて初めて参加した海外の映画祭であり、縁のある映画祭での受賞となりました。尚、『散り椿』は本映画祭のオープニング作品として上映され、現地では長年、数々の黒澤明監督作品に携わってきた木村大作監督の初めての時代劇に期待が寄せられていました。
木村大作 (監督・撮影) コメント
19年前、初めて参加した海外映画祭が、モントリオール世界映画祭でした。
出品作品は『鉄道員』。最優秀男優賞に高倉健さんが輝きました。
その映画祭で、この度『散り椿』が審査員特別賞を受賞しました。
『散り椿』は、私たちスタッフ、キャスト全員で作り上げた映画です。
ですから、この賞は皆でもらった賞です。
“日本の美しい時代劇”が世界で認められたことを大変嬉しく思っております。
セルジュ・ロジーク(モントリオール世界映画祭 ディレクター) コメント
偉大な映画だ。すべて素晴らしい。
エリー・カスティエル(モントリオール世界映画祭 審査委員長) コメント
映画を拝見してクロサワを思い出しました。クロサワはショー的な映画でしたが、この作品は
絵画の連続でした。すなわちコンセプトがよかったのです。言い換えれば、絵のような演出
でした。映画を魅せるということをうまくなさった作品です。