2014年、世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。かつて日本人とフランス人の女性がともに、時代を切り開いた証しとなる富岡製糸場を舞台にした映画『紅い襷~富岡製糸場物語~』の群馬県先行上映が決定いたしました。
明治初期、日本の近代化を大きく牽引した輸出品は重厚な「軍艦」ではなく、しなやかな「絹」でした。その生産を支えていたのは、名もなき女性たちの手であったことをご存知でしょうか。
故郷を離れ、新しい日本のために糸をひき続けた若き工女たちと、フランスから、製糸業を通して日本の近代化に尽力した、製糸場の首長ポール・ブリュナと、エミリ夫人、そして厳しくも温かいフランス人女性教師。彼女らによって、日本に新たな産業の風が吹き込まれたのです。
工女たちが、それぞれの不安や葛藤を抱えながらも、次第に身分や国境を超え、近代化という扉を自ら開いた先で手にしたものとは?そして「生糸の神様」と呼ばれたブリュナが日本に残したものとは……?
日本の近代化の始まりとそれを担った若き工女たちの姿を、長野・松代の工女・横田(和田)英の手記と取材資料をもとに紐解いていきます。
主人公・横田英を演じるのは本作品が映画デビューとなる水島優。映画「罪の余白」での熱演も記憶に新しい吉本実憂が英の幼馴染・鶴を演じます。さらに、50年後の英(和田英)役を大空真弓、製糸場長・尾高惇忠役を西村まさ彦、渋沢栄一役を豊原功補など豪華な顔ぶれが集結しました。

【劇場公開】
7月2日(日) 富岡市 かぶら文化ホール 完成披露有料試写会
10月7日(土)~ ユナイテッド・シネマ前橋/イオンシネマ高崎 先行上映
ほか全国順次ロードショー

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=57137