『海炭市叙景』(10’/熊切和嘉監督)、『そこのみにて光輝く』(14’/呉美保監督)に続く、孤高の作家・佐藤泰志原作の函館三部作最終章『オーバー・フェンス』がこの度、
9月17日(土)にテアトル新宿他全国公開します。(配給:東京テアトル+函館シネマアイリス(北海道地区))

原作者・佐藤泰志が執筆活動を諦めかけた頃、函館の職業訓練校にて過ごした自身の経験を基に執筆し、生涯最後の芥川賞の候補となった同名小説を、『マイ・バック・ページ』『味園ユニバース』など闇を抱えた人間たちに柔らかな光を与える名手・山下敦弘監督が映像化。キャストは、主人公・白岩役にオダギリジョー、白岩と恋に落ちる女性・聡(さとし)役に蒼井 優、白岩と同じ職業訓練校の生徒・代島役に松田翔太など豪華キャストが出演。ほか脚本に高田亮、音楽に田中拓人、撮影に近藤龍人、照明に藤井勇と国内外で高く評価された『そこのみにて光輝く』のスタッフ陣が再集結。邦画界を支えるスタッフ・キャストが圧倒的な底力で紡いだ、美しく壊れかけた男と女の愛の物語が誕生しました。
そしてこの度、塚本晋也監督のカメオ出演シーンの映像が解禁となります!
塚本さんと言えば、『鉄男』や『野火』で知られる映画監督で、『シン・コジラ』にも主要な役どころで出演するなど俳優としても活躍しています。
解禁となったのは、オダギリジョー演じる白岩が、元妻(優香)の父親から届いた手紙を読んでいるシーン。

ホステス嬢の聡(さとし/蒼井優)が白岩を自宅まで送り、別れた後に自宅のアパートで独り暗闇の中で元義父からの手紙を開けてみると、そこには辛辣な内容が書かれていました。
「娘ももう、そちらに返す気は全くありません」「今後のことは一切口出し無用に願います」「直接連絡をとるようなことはしないでいただきたい」
妻との結婚生活を諦め、地元・函館に戻ってきた白岩の身には大変辛辣な内容です。

さて塚本晋也監督のカメオ出演とは、この元義父の声!
かねてより山下敦弘監督との交流のある塚本晋也監督ですが、偶然が重なり、タイミング良く出演いただけることになりました。厳格な父親の声で、娘の元夫を激しく叱責する名演技です!

https://www.youtube.com/watch?v=GgcYRCYcJ-M

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執筆者

Yasuhiro Togawa