第14回東京フィルメックス・コンペティション部門上映
第66回カンヌ国際映画祭カメラドール受賞作

2013年の映画賞で台風の目となり、日本公開が待望されていたシンガポール映画『ILO ILO(英題)』(原題: 爸媽不在家)が、邦題を『イロイロ ぬくもりの記憶』(提供:ポリゴンマジック、アクシー/配給:Playtime)とし、12月より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開されることとなりました。監督はこれが長編デビュー作となる弱冠30歳のアンソニー・チェン。自身の少年時代を題材にした作品は、ごく一般的なシンガポールの中流家庭に住み込みで働き始めたフィリピン人メイドと家族を描いた物語。制作費もごくわずかでありながら、その新人離れした演出力が話題となり、映画はカンヌ国際映画祭カメラドールを受賞。その後も世界の映画賞で大きな話題となり、中華圏を代表する映画賞である台湾金馬奨では、ウォン・カーワァイ、ジャ・ジャンクー、ツァイ・ミンリャン、ジョニー・トーといった並みいる巨匠の作品の中から、作品賞・新人監督賞・助演女優賞・脚本賞の4部門を受賞。審査委員長だったアン・リー監督には「こんなに高いところからスタートするのでは、次が心配だよ」と言わしめるほどの成功をおさめました。

特報::http://youtu.be/Bu9EnmMp6SM

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執筆者

Yasuhiro Togawa