白雪姫が美しき女闘牛士へ—— 『ブランカニーヴス』スペイン発、グリム童話に大胆なアレンジを加えた魅惑のダーク・ファンタジーが日本公開決定!
このたび、エスパース・サロウ配給作品『BLANCANIEVES』の邦題が『ブランカニーヴス』と決定し、12 月より新宿武蔵野館ほか全国公開することとなりました。
華麗でいて大胆、斬新でありながらノスタルジック——。
『ブランカニーヴス』の登場は、映画界にとってあまりに大きなインパクトだった。デジタル全盛のこの時代に、色や台詞を排したモノクロ&サイレントという手法を用いて描かれた本作。まるで時代に逆行するかのようなこの作品は、第 37 回トロント国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、数多の国際映画祭に出品され、瞬く間に世界の注目をさらった。
“スペイン版アカデミー賞”と呼ばれる第 27回ゴヤ賞では、他の追随を許さぬ圧倒的な強さで最多 10部門を制覇。第 60回サンセバスチャン国際映画祭では審査員特別賞・最優秀女優賞のW受賞を果たしたほか、第 85回アカデミー賞®においては外国語映画賞のスペイン代表作に選出されるなど、その熱狂ぶりは、世界の主要映画賞50 部門以上受賞という確固たる栄冠に裏付けられている。グリム童話「白雪姫」に、スペインの国技“闘牛”を織り交ぜるという奇想天外なこの物語は、ヨーロッパ無声映画の黄金時代にオマージュを捧げながら、一方で、既成の枠にとらわれない革新的な発想で全く新しい世界観を創り出し、観るものに比類なき驚愕と陶酔をもたらしてくれる。
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執筆者
Yasuhiro Togawa