9月29日(土)〜11月11日(日) レイトショーにて特集上映!

1962年、警視庁に猥褻容疑で摘発された『肉体の市場』を起点として、独立系会社による低予算の成人向け映画が<ピンク映画>と称され、斜陽にあった日本映画界を立て直す大きな産業として急成長する。

<ニューアクション>路線を展開しながらも斜陽化のあおりを受けていた日活は、起死回生を試みて1971年11月に<ロマンポルノ>をスタートさせた。第一回作品はピンク映画で活躍していた女優・白川和子を起用した『団地妻 昼下りの情事』、小川節子主演の時代劇『色暦大奥秘話』の二本立てであった。
神代辰巳、田中登、曾根中生、小沼勝、池田敏春、すずきじゅんいち、中原俊、那須博之、金子修介などロマンポルノ出身で多数の名作を残した監督たち。そして、片桐夕子、宮下順子、田中真理、中川梨絵、芹明香、谷ナオミ、東てる美、原悦子、泉じゅん、風祭ゆき、寺島まゆみ、美保純、山本奈津子、小田かおる…数えきれぬ女優たちがスクリーンを彩った。

88年までの17年間で約1100本の作品を残し、終幕後も繰り返しリバイバルされ新たな世代へ受け継がれてゆくロマンポルノの歴史と魅力を、ピンク映画50周年記念特集の番外編としてお送りします。

上映ラインナップ(2本立て)
9/29(土)〜10/2(火)
恋人たちは濡れた(1973年/日活/神代辰巳監督) (秘)色情めす市場(1974年/日活/田中登監督)
10/3(水)〜10/6(土)
赫い髪の女(1979年/日活/神代辰巳監督) おんなの細道 濡れた海峡(1980年/日活/武田一成監督)
10/7(日)〜10/10(水)
美少女プロレス 失神10秒前(1984年/日活/那須博之監督) ラブホテル(1985年/日活/相米慎二監督)
10/11(木)〜10/14(日)
団地妻 昼下りの情事(1971年/日活/西村昭五郎監督)女高生レポート 夕子の白い胸(1971年/日活/近藤幸彦監督)
10/15(月)〜10/18(木)
四畳半襖の裏張り(1973年/日活/神代辰巳監督) 花と蛇(1974年/日活/小沼勝監督)
10/19(金)〜10/22(月)
さすらいの恋人 眩暈(1978年/日活/小沼勝監督) 天使のはらわた 赤い教室(1979年/日活/曾根中生監督)
10/23(火)〜10/26(金)
桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール(1978年/日活/小原宏裕監督) 聖子の太股 ザ・チアガール(1982年/日活/川崎善広監督)
10/27(土)〜10/30(火)
エロスは甘き香り(1973年/日活/藤田敏八監督) 暴行切り裂きジャック(1976年/日活/長谷部安春監督)
10/31(水)〜11/3(土)
狂った果実(1981年/日活/根岸吉太郎監督) 天使のはらわた 赤い淫画(1981年/日活/池田敏春監督)
11/4(日)〜11/7(水)
ピンクのカーテン(1982年/日活/上垣保朗監督) 母娘監禁 牝(1987年/日活/斉藤水丸(信幸)監督)
11/8(木)〜11/11(日)
ラスト・キャバレー(1988年/日活/金子修介監督)天使のはらわた 赤い眩暈(1988年/日活/石井隆監督)

連日20:15より2本立レイトショー(2本連続上映)
料金:一般・学生1300円 シニア1000円 毎週水曜レディースデー1000円
★期間中レディースシートを設置します(席数に限りがございます)。
★すべてR18作品。18歳未満の方はご入場できません。

■本件の問い合わせ
銀座シネパトス(銀座三越先・歌舞伎座手前)
東京都中央区銀座4-8-7

執筆者

Yasuhiro Togawa