世界中から集めたクィア映画を上映する関西最大の映画祭、“性にあたりまえなんてないよ”性をテマにした関西最大の映画祭大阪と京都で開催
関西クィア映画祭は、「クィア(queer)」をキワドに、「性」をテマにした映像作品を集めて上映する映画祭です。2005 年7 月に2 日間の日程で第1回が開催され、今年で7回目を迎えます。去年は大阪・京都両会場わせておよそ1300 人の御来場をいただきました。
本年度も、去年に引き続いて大阪と京都の2 都市で9 月(大阪)10 月(京都)の2 ヶ月間にわたって映画祭を開催します。世界参国から集まった珠玉の作品を、ぜひこの機会にご鑑賞ください。
映画祭の特色は?
●Ӻ性愛に留まらず、幅広い映画をラインナップ
当映画祭は、メジャからマイナまで、幅広く様々な傾向のプログラムを用意しているのが特徴です。また、Ӻ性愛をテマにした作品に留まらず、トランスジェンダやバイセクシュアル、インタセックスなどを扱った映画を日本で最も多く上映してきた映画祭でもあります。
●大阪と京都との2都市で開催:幅広い層に映画を紹介
大阪は、阪急梅田駅から徒歩すぐ、繁華街の一等地の商業ビルHEP FIVEの8階にあるHEP HALLで開催です。赤い観覧車のあるビルとしても有で、若者のファッションや流行の最先端を行く場所として知られています。
京都は、京大西部講堂。これまでも芝居・ライブコンサト・上映会など様々なタイプの表現活動が行われてきた歴史のある場所です。商業的な貸しホルとは異なり、西部講堂連絡協議会という自主的な団体が管理しているため、表現に対する制約が少なく、より自由で独創的な表現が行われてきました。(※10月13日(土)には、西部講堂において、オルナイト上映が予定されており、西部講堂ならではの雰囲気とともにご好評をいただいています)
2つの相異なる特徴を持った会場で映画祭を開催することで、特定のタゲット層だけではなく、幅広い人達に、クィアな映画を紹介する事ができます。
●複眼的なアプロチ
単に性のことだけを取り上げるような視点ではなく、民族/人種的な観点など、他の視点とも併せて複眼的/ダブルに考える視点を持ちつつ、映画祭を作っています。
今年の映画祭の特色は?
●大阪・京都それぞれの企画プログラムを用意しています
映画とは別に、『京都企画』『大阪企画』をそれぞれ用意しました!
★大阪企画9月17日(月)16:50〜すぎむらなおみさんトク&KQFFオフ会
高校の保健の先生である、すぎむらなおみさんに「エッチのまわりにあるもの」についてお話しいただきます。
その後、映画祭に来て下さった観客の皆さんも交えて、映画について、性について楽しく話しながら交流する「KQFFオフ会」を行います。
※参加方法:今年の映画祭のチケットまたはパスをお持ちの方ならだれでも無料で参加可。9月15日(土)11:00より受付で「KQFFオフ会参加券」配布開始(その際、チケットまたはパスの提示が必要)。参加券が無くなり次第、配布終了。
★京都企画10月13日(土)13:50〜日本のレイシズム−朝鮮人差別への無関心
「セクマイだってӺじ日本人/日本国民。差別しないで」—こんな日本人/日本国民のことしか考えない言動は「わたしたち」の間にもあふれています。一昨年の「ウリハッキョ」(朝鮮学校を描いたドキュメンタリ)上映に引き続き、私たちの社会にあるレイシズム、特に朝鮮人への差別について考えます。
●京都パス・大阪パスを設けました
昨年は1 日パス、関西フリパスという形での販売でしたが、今年は京都・大阪参地域のパスの発売を予定しています。お近くの会場のパスで何度も通っていただければより深く映画祭を楽しめること間違いなしです。(※関西フリパスは本年も発売予定です)
●公式プログラムの表紙を漫画家の森島明子さんにお願いしました
公式プログラム・ガイドブックとも、人気漫画家の森島さんに表紙のイラストを描いていただきました。目を引くかわいらしい、パンチの利いた表紙となっています。公式プログラムは、関西圏の主要エリアにて事前に配布を予定しています。
実施概要(公開情報)
企画の称:関西クィア映画祭2012
日程と会場:大阪2012 年9 月15 日(土)〜9 月17 日(月・祝)
HEP HALL (大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F)
※阪急梅田駅下車すぐ・赤い観覧車が目印のHEP FIVE 8F
京都2012 年10 月12 日(金)〜14 日(日)
京都大学西部講堂(京都市左京区ӷ田泉殿町京都大学構内)
※百万遍下がる西側、広場の奥の木造の建物。
※10月13日(土)には、オルナイト上映が予定されています
上映作品:全21作品を予定
主催:関西クィア映画祭実行委員会(チムばらいろ)
共催:HEP FIVE
助成:Goethe-Institut Villa Kamogawa
(ゲテ・インスティトュト・ヴィラ鴨川)
後援:カナダ大使館スロヴェニア共和国大使館
協力:西部講堂連絡協議会
問いわせ:ウェブhttp://kansai-qff.org/
【チケット情報】
●チケットの種類と料金
・1回券:1プログラムに有効1,300円(前売) 1,600円(当日)
・3回券:3プログラムに有効3,400円(前売) 4,000円(当日)
・大阪パス:大阪の全プログラムに有効6,800円(前売) 8,000円(当日)
・京都パス:京都の全プログラムに有効6,800円(前売) 8,000円(当日)
・関西フリパス:全プログラムに有効10,000円(前売) 12,000円(当日)
※参種パスを購入の方には、「関西クィア映画祭2012公式ガイドブック」を参会場受付にて無料で差し上げます。
●前売券の購入
前売券の販売期間:7月1日(日)〜9月9日(日)と9月18日(火)〜10月7日(日)。
<関西クィア映画祭2012・上映作品一覧>
■長編作品
蘭に生まれて—わたしのインターセックス冒険譚
未来へつづく道
僕らの未来
不能愛—Love me not—
老いとともに生きて
波に流れて
ロミオ
踊ろう! それは床において
パーフェクト・エンディング
網タイ・ダンサーズ
夕立ちのみち
わたしたちの物語 〜 北京クィア映画祭と十年間の「ゲリラ戦」
TOO MUCH PUSSY! フェミなあばずれ、性教育ツアーで大暴れ
ワキシー・ムーンのばらいろの人生
SRS♂ありきたりなふたり♀
■短編作品
あっそう
「あたりまえ」にバイバイ!
ジェンダーバスターズ
お母さんへのカムアウト: 5つの長所と短所
はじめにあったこと
以上
執筆者
Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa