Skypeで参加の塚本晋也監督にフランス人観客から歓声と拍手!

イタリア(ベネチア、レッジョ・エミリア)、エストニア(タリン-ブラックナイト)、そしてフランスで受賞!
まだまだ続く世界上映!
第30回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭 Orbitコンペティション(4月5日-17日/ベルギー)
NIPPON CONNECTION 2012 NIPPON CINEMA コンペティション(5月2日-6日/ドイツ)

トゥールモヴァス映画祭は、フランス古城巡りの拠点として有名なフランス西部ロワール地方の都市トゥールで開催。今年で6回目となるこの映画祭は、公序良俗や常識をくつがえす痛烈に過激で危険な映画、ミステリー、スリラー、コメディ、探偵もの、ドラマ、ファンタジー等を集めて行われている(短編映画と長編映画それぞれコンペティション部門もある)。トゥール大学をはじめとする多くの学校や研究機関がある都市ならでは、自由な雰囲気の中に目の肥えた観客が集まった映画祭での観客賞受賞となった。

◎Skypeを通じてフランスの閉会式に参加した塚本晋也監督からのコメント
4月10日、日本時間、午前4時。映画祭授賞式に、スカイプで参加しました!こちらは早朝ですが、フランスは夜の8時。会場には大勢のお客さんが詰めかけていて、スカイプがつながるなり、おおーっと歓声が巻き起こりました。向こうのスカイプカメラは、観客や、司会者、舞台上を縦横無尽に写していて、舞台には僕の顔が映し出されています。受賞したのは、観客賞。スカイプなので手短にしか話せませんが、司会者の質問に一言答えるたび、この状況自体の面白さも手伝って、客席からはわーっと歓声がわき起こります。Coccoさんの熱演が、目の肥えたお客さんにもしっかり届いたのだと実感しました。最後は、客席の皆さんが立ち上がって、こちらに向かって長いこと拍手をしてくださいました。こちらは仮眠後のぼうっとした頭、不思議な状況。でもパソコンからは、海を超えた場所の方々のあたたかい反応と拍手。世界がどんどん小さくなっていく喜びを感じました。観客賞。お客さんが選んでくれた賞。Coccoさんと一緒に作った映画が、お客さんに届いたこと。それが本当にうれしいです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa